納豆の威力/7-O-Malonyl Macrolactin A(MMA)
私は、以前から納豆に秘められた力を認めてきました。
例えば、咋冬から大流行した、ウイルス性胃腸炎の患者さんにヨーグルトと納豆を組み合わせて食べてもらうと、治りが早かったり、入院患者さんの抗生剤性の下痢の改善によかったり、様々な点で納豆には助けられてきました。
納豆菌(Bacillus subtilis )は最近、いろいろな新しい知見が重ねられています。
Antimicrob Agents Chemother. 2006 May;50(5):1701-1709. - 7-O-Malonyl Macrolactin A, a New Macrolactin
Antibiotic from Bacillus subtilis Active against Methicillin-Resistant
Staphylococcus aureus, Vancomycin-Resistant Enterococci, and a
Small-Colony Variant of Burkholderia cepacia.
Romero-Tabarez M, Jansen R, Sylla M, Lunsdorf H, Haussler S, Santosa DA, Timmis KN, Molinari G.
私は、これまで、腸内細菌を整える作用が好影響を及ぼしているのかと思っていました。
なんと、納豆菌自体がMRSAなどの悪玉細菌を制する物質を作り、積極的に攻撃しているというのです。
マロニル マクロラクチン A(MMA)という物質が同定されたというのです。