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2006年4月 6日 (木)

亡きドイツ生花の達人・詩人に捧ぐ

先週、昨年度の、第一回ヨーロッパ俳句会議の果実として生まれた石碑の落成式に行ってきました。

グレー色の雲は今にも泣き出しそうでしたが、久しぶりにお会いしたドイツ詩人の方々はとても気さくで、本当に去年お会いしてからの懐かしさでいっぱいでした。

ところが、大切な方が独り足りません。

生花の達人であり、日独文化交流の要であった方が急逝されたのです。

訃報に接したのは今年の初旬でした。

私は、ドイツで生花(IKEBANA)や俳句(HAIKU)がこんなに人気が有るとは思っていませんでした。

本当に、ヨーロッパの方々の芸術に対する真摯な姿勢を私に教えてくださった、優しい方でした。

石碑にも句が刻まれています。

落成式にもいらっしゃる予定だった。

最後まで、石碑が落成する事を気にかけていらっしゃったそうです。

石碑は、熊谷の厄除けで有名な常光院に佇んでいます。

落成式が終わると、大粒の雨が降り出しました。

帰りの電車で私は、無音の中グレー色の空から降り注ぐ雨を思い出しながら、繰り返し、中島美嘉のLegendを聞き続けました。

青空に 桜花奏でる 幻想歌 

瑠璃の声 独りしみいる 宵桜  (大和田優仁)


桜に美嘉さんの静かな歌声が染み入ります。


Erika Schwalmさんに捧げます。

Danke und Auf Wiedersehen.

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