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2006年4月29日 (土)

サイボーグの時代

私は、以前より脊髄小脳変性症、パーキンソン病や、ALSの方々に筑波大が開発しているパワースーツが装着できないかずっと考えていました。

山海教授のHALというロボットスーツです。

筋力低下や小脳失調によるふらつきは、こういった補助ツールで改善されるかもしれないとおもったのです。

また、日々、患者さんを抱き上げる看護師さんや介護者に装着してもらえば、彼らを腰痛から守る事ができると思いました。

ところが時代はさらに先に進んでいたのです。

先日、サイボーグの話をなんと、以前記事に書いた私のものすごく大好きな攻殻機動隊とともに立花隆さんがNHKが放映していたのです!!

そして、その中で、神経内科に縁の深いパーキンソン病治療のためのDBS(脳深部刺激術)も紹介されていました。

この中で、運動を改善させる治療なら問題ないけれども、欧米でひろがっているココロをいじるために脳に電極を植え込むのはよくないというディスカッションがなされていました。

快楽部位を刺激するようなDBSは恐ろしさを感じるということでした。

いや、しかし、サイボーグ化はここまで進んでいたのですね。

とても驚きです。

治療の場にもすぐに入ってくることでしょう。

これまで、幾つかの神経的な障害のため、歩行できなかった人も歩けるようになるかもしれません。

先日のCS放送で私は、意識と知能が保たれ、メールで会社を支えている社長さんを紹介いたしました。

こういった方々にとってロボットスーツはホントに朗報になるでしょう。
早く実用化される事とよいです。

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攻殻機動隊では、人の思考はロードされ、インストールされる情報として電脳空間の保持される話でした。

その際、その人らしさは何かというと、押井さんのいうところの "ghost"という概念でした。

そして、人体やサイボーグは殻となり、その姿が、"ghost in the shell"という言葉でした。

人の存在とは何か。

甲殻のなかの脆弱な電気信号なのか?

記憶に支えられた自我というものが非常にメカニカルなものである事が解明されるというのは、大切なことであり、一方で殺伐とした感じもします。

今日は、詩的なものに触れたい気分です。

私は、その感情がメカニカルな脳の化学変化であるかどうかは重要では無いとおもっています。

詩的なものに触れ、その感動を喜ぶという心の動き自体が重要なものなのです。
それは、ヒトに備わった最も大切なものです。

だからこそ、詩人の言葉はヒトにとって重要な意味を持つのだと思います。

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