今週の週間文春/重松清さんの「18歳のホンネ」
重松清さんの「18歳のホンネ」はとても良かったです。
18歳というのは微妙な年齢ですが,現在の日本の18歳を映し出していました。
一番嬉しかったのは,結婚して子供を持ちたいという希望が7割近く,また,手本にする存在として親をあげているところでした。
先日ご報告した,国連大学で行われた厚生政策セミナー(こちらにPDFがあります)で拝聴した内容とほぼ一致しています。
若い女性達は結婚して子供を持ちたい。
でも,日本の環境は女性のライフスタイルにやさしくありません。
サポートしないということで,やさしくないのです。
女医さんでも,子供が産まれて復職しない方々が沢山います。
優秀な女性達。
社会が彼女たちをサポートすることが少子化対策の一番です。
出産祝い金など意味がありません。
その後の母親達の人生のサポートが肝心なのです。
沢山のデータを持って,厚生政策セミナーではそのような発表がなされています。
さらに,今回の重松さんのレポート。
若者達の素朴な希望,力強さをサポートする必要があります。
家庭がしっかりしてなければ,お手本になる存在として親をあげることはないでしょう。
大人達は幅広い良質な教養をみにつけ,美しい道徳観をその中に湛える必要があります。
うるさく言う必要はありません。
そういった大人の背中が大切だと思っています。
なんと言っても,「ヒルズ族なんて,理想じゃない」と言い切っている18歳達なのですから。
日本も捨てたものじゃないとホッとしました。良い記事でした。
よしもとばななさんの「イルカ」の書評も良かったです。
女性は柔らかいけれどしなやかに力強い動物であるということを,素直な感性のもとにとつとつと描かれていて,きれいな文章でした。輪が閉じないでよいと言うことをまた知りました。
« EYEMETRICS/アイメトリクスのメガネ | トップページ | よしもとばなな/『イルカ』 »
「17.雑言」カテゴリの記事
- 青紫陽花あおげば無限の碧空や(2023.06.10)
- 野木小学校 / 不思議な世界(2022.09.19)
- 何もしないことが正解で近道だったと思う / Sting Russians(2022.08.06)
- Por Su Amor / 若者が増える国をめざそう / Fields of gold(2022.06.06)
- そこに鳴る / 静けさと疾走感の同居 / METALINありがとう!(2022.03.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント