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2006年5月23日 (火)

医龍/面白いところもある

何かと医療関係者には評判のよくないテレビ番組「医龍」をはじめてみました。

医者がハンサムなのは良いことですが、現実とのギャップが悲しいです。

内容は、様々なところで有名になったバチスタ手術の術後、別の心臓疾患が表れるけれど見事に切り抜けるというものでした。

非現実的な手術や教授陣の設定など、確かに評判がよくないのもうなずけますが、参考になるところもありました。

一番は、この番組を見る人が多いかということだと思います。

幾つか、医療機関に期待されているものが見えてきます。

全力で患者さんのために尽くす能力の高い医療者を求めているという事です。
しかもハンサムだったり、美人だったりするという事がありません。

また、医師にはカリスマ性が求められていて、チームをまとめたり、皆が予想も付かない解決策を呈示することが望まれているという事。

現実には難しいので、ドラマに願望として描かれているのかもしれません。

ただ、一つの病気をターゲットにして治療しているときに、他の疾患を合併してくる事もあって(今回の場合は心筋症の治療中に冠動脈疾患が合併)その事を見逃さないようにするという事が必要です。

また、まとまった疎通の良いチームで治療に当たっていくという事も大切です。

心臓を自分の手で触れることで、心臓の様子を感知する姿が映し出されていましたが、このように病変や患者さんの悩みを直に感じていく事は医療者としてとても大事な事です。

ドラマとしてみると中々面白いものだったのではないかと思いました。

ただ、カリスマをつくり、それを妄信するというのは避けるべきでしょう。

飄々と市井で良い医療をされている先生方の中に真実が有ると私は信じています。

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