二つの偶然
世の中には偶然と言うものがあるものです。
日経の講演会をするので、知り合いの薬剤師さんにメールしました。
ものすごい久しぶりだったのですが、とりあえずメールしてみました。
返事を待ちのまま、私は、別の会合のため品川のパシフィックホテルの楼蘭に急ぎました。(楼蘭の美しい食事については後ほどアップします)
すると、なんと、その人が品川駅にいたのです!
「大和田先生!」急に声をかけられました。
職場を変って、数年ぶりの再開です。
品川の勤務ではなかったはずです。
私も新松戸から急いできたので、品川駅構内を通過するのは1-2分だけだったでしょう。
「何でここにいるの?」
私たちは指をさしてハモってしまいました。
「いや、品川で会議なんだ。」
「私はこれから大井町にいくところなんです。」
「メールの返事待ちのところで、偶然ぜんぜん関係ないところで会うなんてすごいね。しかも、この人ごみの中で、わずか数分しか、おたがい品川駅にいないのにね。僕は、診療が遅くなってしまって、遅刻したから、この時間にここを通過したのだし。うーん。すごい偶然。」
「先生との腐れ縁を感じます。」
「じゃね。」私たちは御互い別な場所へ急いで散りました。
びっくりしました。
翌日、私は航空会社の機内誌のための取材を受けました。
外国の航空会社なので、通常接点はありません。
診療の合間のお昼休み中、取材を受けて、午後の診療にはいりました。
すると、風邪をこじらせた患者さんに仕事についてお尋ねしました。
新松戸の実家に帰られたところで、カゼをこじらせてしまったそうです。
「私はこういう所に勤務しているのです。」と名刺をいただきました。
なんと、そこには、昼休みに取材を受けた航空会社さんの名が。
一生の間でも、めったにお会いする事の無い外国の航空会社さんの一致です。
ひと時、この航空会社さんの事で盛り上がりました。
なんだか、不思議なものです。
世の中は織り成す綾のようだ とよく言われます。
同じ事を同じようなタイミングでやっても同じ結果にはならない。
一つ一つ、私たちは、後戻りできない貴重な時間を御互いに刻んでいるのです。
他の人の時間を慈しみ、自分の時間も慈しむ。
そういった生き方をしていきたいと願っています。
偶然の織り成す綾。
人生とは不思議なものです。
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