生命保険の谷川俊太郎さんの詩/人の哀しさ
谷川俊太郎さんの詩が生命保険のCMで流れています。
なんて哀しい詩なのでしょう。
そして、なんて、的確に人生とお金について語った詩なのでしょう。
人の命は有限だけれども、お金という物質はいつまでも流通し続ける。
素晴らしい詩です。
生命保険会社が人のケガや病気や死に対して、支払いを著しく拒否していた事が報道されました。
谷川さんの詩の中の「人間の未来への切なる望みが こめられています」という人々の切なさと哀しさを踏みにじる行為です。
それは大きな問題ですが、このようにも書けます。
「生命保険会社は人々の切なる望みを踏みにじる傾向が強いけれど(そんなに心もとない会社しか社会になくても)、それでも人々は残された人々の事のために、自分を切りつめてまでしてお金に愛情をこめて残そうとする」と。
詩人は哲学者だと思います。
これまで、物質と愛情についてどれくらい語られてきたでしょう。
この詩はその全てを現しています。
生命保険会社を超越している。
素晴らしいの一言です。
詩や文学はこうやって人の心をピン止めしていくのですね。心から尊敬すべきものだとおもいます。
今年の夏の始まりはこの文章で始めました。
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