一つずつ
昨日の夕方、馬橋駅の空に出ていた朧月です。
鉄塔と鉄塔の間の空に僅かに見えています。
今日、これから、講演会ですが上手く行くために幾つかのしかけをつくってみました。
落語のオチを考えるようなものです。上手く行くか少し不安です。
昨日の夜は、また不思議な夢を見ました。
夢の話なんて他人にはくだらないのですが、誰かが何かを伝えているようなので、自分への記録として書くことにしました。
大きな土手のような坂を大きな玉を転がして上っていく人の夢です。
やはり逆光で人の背中が暗く見えています。
玉は皮を縫い合わせたような大きなもので、持つところが両側についています。
玉がもう少しで土手の上に行くところで、彼は玉が思いようで一緒に落ちてきてしまいました。
転がり落ちた砂ぼこりの中で彼は立ち上がり、もう一つの玉を転がしながら上っていきます。
頂上に彼はたどり着きました。
また降りてきて、重たい方の玉を転がしながら、頂上に向かいます。
でも、やはり、頂上に着く僅か手前で、また玉ごと転がり落ちてきてしまいました。
砂ぼこりがもうもうと立ち上っています。
膝をついて立ち上がりながら、彼は言いました。
「小さな、軽いものでも一つずつできるものをやれば、それがその人の生き様なんだ。それで十分さ。無理やり重たい玉を転がす必要は無いんだ。」
彼はひざの砂を払いながら、話します。
「僕はこの玉は転がしてのぼれない。」
私は、「随分重たそうな玉だなあ。砂でも入っているのだろうか?」と思ってい見ていました。
しばらく、体の砂を払っていた彼は、もう一度重たい玉へ手を伸ばしました。
「だって、その玉は転がせないんだよな・・・」
すると、なんと、彼はヒョイと片手で持ち上げて、ものすごい勢いで土手の上へ走上っていきます。
心地よいリズムで・・・
走り去りながら、彼はいいました。
「転がすのが大変っていただけだろ。持ち上げていくのなら、片手で大丈夫なのさ。」
私は、転がすのが大変なら、持ち上げるなんて絶対できないと思っていた自分の頭の硬さをうらみました。
「ひとつずつ自分のできる事を全力でやる。やり方は一つではない。」
逆光できちんと見えなかったけれど、引き締まった肉体の正直で実直な走り去った男の言葉が胸に刺さります。
今日私が行う講演会やもう一つ始まりそうな大切な仕事も、皮を繋ぎ合わせた大きな玉を土手の上に転がしていくようなものだと思います。
自分のペースで自分の転がせる玉しか転がしていく事しかできません。
一つずつきちんとやっていくことの大切さを教えてくれる夢でした。
もう一つは、私の話を楽しみにして歓談している部屋の様子でしたが、なぜか老人と絵についての話をしていました。
どちらも、眼が醒めたとき、すがすがしい気持ちになる夢でした。
不思議なものです。
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