本当の思いやり/意志を尊重すること/終末期ケアの重要性
ご本人が延命を望まなくても家族によって人工呼吸器がつけられてしまうという『いたましい』事例が紹介されています。
ご本人が自分の意思どおりに自分の人生を全うできない。
こういった場合、私もご家族の意向に反する医療をする事はできません。
それまで、何回もの話し合いがもたれても、一度も顔を見せず、最後の最後で延命を希望される方が突然登場されることがあります。
そういった場合、ご家族の総意をお待ちし、その結果を医療に反映することになります。
一方で、本日発売の週刊文春の吉村昭さんのお別れ会の様子は感動します。
生前のお人柄、ご家族の対応。
そして、最後の『(夫は)書斎にも、取材現場にも、どこにもいません。本当に亡くなってしまったのです。』という奥様の慟哭は涙なくしては読めません。