グッドデザインプレゼンテーション2006本番/ライフ&メディカルデザイン
グッドデザインプレゼンテーションの発表に行ってきました(8月24日午後)。
新しいメディカルデザインをめざしてというものです。
会場のビッグサイトに到着しました。
いつ来ても巨大な建築物です。
中もとても広い。
グッドデザインプレゼンテーション(Good Design Presentation 2006:GDP2006)のロゴマークが飾られています。
雰囲気が盛り上がってきます。
先に到着されている、博報堂の高橋さんに誘導され、東5ゲートへむかいます。
広い会場です。
本当に広い敷地です。
近未来的な雰囲気を醸し出しています。
右からデザイナーさんとして大変に著明な國本先生、私、医学雑誌編集長石川さん、博報堂の高橋さん。
数日前に少し話し合った延長線にある話や、プレゼンテーションの細かい打ち合わせをしました。
会場の袖で、出番を待ちます。
裏では忙しくスタッフの方々が働いています。
両側からパネリストが入っていくという設定になっています。
その後、國本先生から、デザインの楽しさ、集学的なプラットフォームの重要性、医療現場におけるデザインのあり方などについての導入をいただきました。
博報堂生活研究所 高橋哲久さんからは、陳列棚におかれていたさまざまな商品は「購入」という一線を越え、家庭にもちこまれたとたん、生活財に一変するというお話をいただきました。
患者さんを生活者としてとらえる重要な導入です。
私は臨床上働いてきた現場の経験を通し、二つの事をお話しました。
「患者さんが本当のカスタマーで、合目的ならデザインは医療者の使い勝手も良いはずだからそこに収束していくはずだ。」
「いまある、『患者さんに優しいデザイン』というのは、制作側の独りよがりの面が大きく、機能面で劣っていたりして、全く不十分である。」と言うお話を幾つかの例をあげていたしました。
その後石川さんも含めて、ディスカッションに入りました。
國本先生はお話も上手だし、人をワクワクさせるノウハウをご存知で素晴らしい。
あっという間に1時間は過ぎてしまい、全く違った分野の人々が集まったプレゼンテーションは新しいプラットフォームの幕開けの意味を持ちました。
デザインは人を救い、人に優しさを与える。
そういった事をもう一度思い起こさせてくれる経験でした。
今後、こういった動きは本当に大切で、超高齢化社会に突入する日本では、さらに、いろいろ考えていく必要があります。
先日も、高齢者には聞こえない音がブザーに使われていたために事故が起きた事件が報道されました。
私ですら、同じ経験があります。
J-WAVEで、蚊の鳴く周波数の音を着信音に使うと言うアイディアが紹介されていました。学校の先生や大人たちに聞かれずに、着信音を知る事ができると言う事で、ヒットしているとの事でした。
FM放送で、ラジオで流されたそのサンプルの音を私は聞くことができませんでした。ティーンエージャーの方々には聞こえていたということです。耳をふさいだティーンエージャーさんもいらっしゃったそうです。
その音が私には全く聞こえなかった。
人間の感覚機能の加齢による劣化は間違いなくどの人にも進んでいる。
それを救うのはデザインであり、社会のあり方でしょう。
ものすごく重要なプラットフォームが官営の手を離れて、プライベートな集団に進化したグッドデザインの現場で産声を上げたのです。
そこに立ち会えた事は、本当にありがたいことです。パネリストの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
会場では幾つもの素晴らしい発表がなされていました。いくつかに分けてお書きしようと思っています。
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