慟哭は詩に誌しかできない/9・11テロの詩
9・11で息子さんをなくしたお父様の誌がテレビに流れました。
私はお前の姿をプリントする・・・
で始まる詩を聞きながら、不覚にもこみ上げるものがありました。
安住アナウンサーの朗読でなければ、もっと動揺していたでしょう。
少し救われました。
詩としてとても美しい調べでもありました。
静かに、父として愛情溢れる言葉で、しかし、甘えず凛とした詩でした。
悲しいとき、大声で泣き叫ぶ事も必要でしょう。
しかし、心から発信される、矛に収めた鋭い刀のような言葉からなる言葉は、その刀を抜かずとも人の心に、涙の血を流させます。
お父さんは一度も悲しいと言わなかった。
ただ、息子のいない虚無感、悲しみ、怒りの中で、『データをプリントする』のです。
皆にテロの無意味さ、悲しみを伝えるために 黙々とプリントする。
この詩は万言に値する。
慟哭は静かな詩でしか表現できない。
静かに、お父さんの詩の言葉が、重たいかけらとして私の心に沈んでいきました。
紙のように舞った重たい鉄くずのように、心の中に重たいかけらとして沈んでいきました。
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