リアプロジェクションテレビの優位性/電磁波の発生が極めて少ない大画面
薄型テレビが普及してきました。
私は、液晶よりも、プラズマテレビよりも、リアプロジェクションテレビ(リアプロ)が優れていると思ってエプソンのリアプロに大変満足しています。
1.価格、重量、耐久性
2.電磁波の問題
3.消費電力
どれをとってもリアプロジェクションが優れています。
唯一の欠点と言われていた画質や明るさもデジタル入力ができるようになり、最適化された液晶パネルの進歩により、ほとんど見分けが付かなくなりました。
10年ぐらい前に公民館や区役所に置かれていたリアプロとは全く違うと言ってよいでしょう。
唯一の欠点は、画質より、ランプがあったまって画像が出るまで15秒ぐらいかかるところと、一旦消した後ランプが冷えてから再度つけるまで30秒ぐらい待つという点だと思います。
欠点と言えばそれだけで、それ以外の優位点の方がはるかに凌駕していると思っています。
1.価格、重量はカタログを見ていただくと分るとおもいます。
プラズマも液晶も、薄い硝子を使い、保護のために周りを覆わなくてはならず、重たくなりがちです。
それに比し、リアプロジェクションテレビ(リアプロ)は小さな投影機が下についていて、画面はただのスクリーンと言う構造なのでとても軽い。
プラズマテレビは専用台を入れると70kgの重量があるのに対し、リアプロは30kg台です。
画面がスクリーンでその中がほとんど空洞であるため大きさの割りにとても軽いのです。
そして、画面全体を発光させる必要が無いので、消費電力が大変に少なくおさえれられます。
プラズマテレビは440Wの消費電力が必要ですが、リアプロは198Wと半分(!)です(50インチぐらいの場合)。
これは、リアプロが遮蔽された小さな部屋での電球発光だけで済むからです。
同時に発熱量も少ない。
大手家電さんのテレビコーナーが異常に暑かったことは無いでしょうか?
これは、薄型テレビの発熱量が大変に大きい事を示しています。
また、あまり知られていませんが、液晶もプラズマも、パネルが自立できないため、必ず専用の台が必要となり、安定させるためには奥行きに数十センチ必要となります。
最近のリアプロは薄くなっていて、30センチぐらい有れば十分です。
ほとんど奥行きには差がなくなっています。
最後は電磁波の問題です。
もともとプラズマテレビは高圧放電を画面で繰り返すため電磁波が画面上で常に発生するメカニズムとなっています。
それを、電磁波をシールドする層(こちらに電磁波シールドの図があります)を上にかぶせる事により、電磁波の漏洩を防ぐ構造となっています。
また、
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こちらをご覧になると、画像に変換する効率がとても悪いものである事が分ります。
投入されたエネルギーの多くが熱と電磁波に変化し、一部が可視光になることが分ります。
これはプラズマテレビの原理から来る限界ともいえます。
変換効率と電磁波漏洩防止技術はいまでも発展途上の技術なのです。
それに比し、リアプロはもともと可視光を発行するランプの明かりで、小さな液晶上の画像をスクリーンに投影する形をとるので、電磁波の発生がもともととても少ない。
しかも、シールドされた小部屋にユニットが全て収まっているので、電磁波はあまり気にしなくて良い。
可視光だけがスクリーンに投影されるので、丁度、映画を見ているような感じとなるわけです。
私は、なぜ、『大画面薄型テレビ』というと、液晶、プラズマというのか理解できません。
特に小さなお子様がいるようなご家庭は、リアプロが良いのでは無いでしょうか。
例え、リアプロでは子供がパネルが傷つけても、単なるスクリーンですから交換は簡単です。
液晶やプラズマは画面自体が画像ジェネレーターですから買いなおしとなります。
また、リアプロは子供に影響の大きい電磁波自体を発生しない。
また、パネルかバックライトどちらかの寿命や焼きつきが起きたら液晶とプラズマは買いなおしですが、リアプロは数万円の100WのUHEランプの交換だけで、長年御付き合いできます。
バックライト交換だけでも18万円近くします。
液晶、プラズマとリアプロの違いについてはこちらに詳しい説明がありますので、ご覧ください。
リアプロの進化についての専門書はこちら。(私は未読ですが・・・)
ソニーがリアプロを日本でも発売する報道がなされました。
耐用年数や最初に画像が出るまでの待ち時間の短縮が計れると思います。
これから、リアプロの優位性がもっと知られるといいと思っています。
なんといっても初期費用もランニングコストも安くて、しかも安全で、エコロジカルにも優位性を保っているのですから。
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