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2006年10月22日 (日)

終末期ケアの指針

これまで、明確な指針が無かった終末期ケアに一つの指針が示されました。

(キャッシュファイルはこちらです)

終末期ケアにおける
無意味なともすると、生命の尊厳を失わせるような、延命医療に対してご本人の意思を大切にして処置の縮小も可、と言う判断です。

これはとても大切なことです。

先日、九州のベテランの先生もおっしゃられていました。

『90超えて、心筋梗塞や脳卒中起こしたら、寿命と考えてもいいんじゃないかな。

そりゃ、今の医療なら、やれることあるよ。

挿管して、血圧低いからって、IABP入れて、PTCAやって、ステントいれてさ。

でも、数日で亡くなってしまったよ。

600万円から1000万円かけてご家族にも負担かけて、ご本人も痛くて、それが良いかね。

処置中、ご家族からの時間を奪っているわけだ。

私は、『ご苦労様』といって、血圧が下がる中、手を握ってあげるけれどね。』

私も同感です。

ご家族に見守られて、自分の死を見つめた吉村さんの姿は多くの人々に沢山のものを残しました。

人には寿命があり、その終わり際は穏やかな方が良い。

だからこそ、生きている間、御互いを慈しみあいながら暮らす必要がある。

これらの二つの側面を良く感じ取る感受性がとても大切です。

医療ができる事は、こういった大きな社会的道徳感の上に乗る、僅かな良心と考える事が必要です。

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