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2006年10月28日 (土)

医療事故の第三者機関

先日、医療事故に対する第三者機関が内科学会のモデル事業としてきちんと動き始めていると言う事をお伝えしました。

こういった機関は医療システムを守り、患者さんのためにも是非とも必要なものです。

警察などへの届出はもちろん必要です。

ですが、警察のシステムが、医療的なものを判断するのは難しい。

今回、幅広く、このシステムが採用され運用される事が報道されました。

人の体は人が理解する以上に複雑です。

解剖学的位置が異なっていたり、予想だにしない合併症が隠れていたり、本当に難しいものです。

どんなに細心の注意を払っても、必ず予見できない事が一定の割合で起きてきます。

こういったシステムがきちんと軌道に乗ると言うのは、とても良いことです。

厚労省内での読書会のときの辛さが少し和らぐ気持ちでした。

『医療崩壊の大きな原因は何だと思う?』
と聞かれたとき、私は即座に

『給料が安いとか、寝れないとかは何とか我慢できます。でも、一生懸命やった結果、逃げも隠れもできないのに、突然、犯罪人として患者さんの目の前で手錠をかけられ、逮捕されるのは絶対耐えられません。』と答えました。

一生懸命沢山の先生方や患者さんがたがアピールし、このようなシステムが作られつつあるのは、とても大きな進歩だと思います。

今後も紆余曲折があるでしょう。

でも、大切な一歩をまず踏み出す事が重要です。

これで、最初は小さな一撃が大きな崩壊につながるところから、京大の伊藤先生が作られたメタボリックドミノにちなんで、名づけた『ドミノ辞め』や『ドミノ崩壊』が止まる事を祈ります。

明日は、厚労省関係の方々の読書会へ伺います。

重苦しい話題の事も多いのですが、今回のことについて、少し御伺いしてみようと思っています。

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