足立区での講演会/高齢者医療/介護難民を作らないために
足立区のケアマネージャーさんがたに向けての講演会を行ってきました。
その日は、午後の診療を終えて一つ会議を終えてのもので大変あせりました。特に、小田急線の登戸での人身事故は痛かった。
脳の機能というと、難しくて敬遠されがちですが、短い時間で様々な疾患と介護を理解してもらうために工夫を凝らしました。
準備に一ヶ月ぐらいかかりました。スライド総数は80枚。
どのようにご説明したかというと、簡単です。
1.脳や脊髄などの機能。けっして、形の無い難しいものでは無いので、ケアマネージャーさんが出会うだろう事を予想して、最低限のもの絞った形でお話しました。
2.どこが障害されるとどのような機能障害がでるのか。そのメカニズムについて。
3.特定疾患や難病の障害される部位特徴を画像をお見せしながら場所とともに理解していただく。
4.付加的に現在の最新の医療。
これらを2時間ぐらいで質問をはさみながら、双方向の感じで進めました。
このようなまとめ方で神経疾患を現場の立場から説明された事はなかなか無いのでは無いでしょうか?
在宅での問題点を痛感しつつ、医師、看護師さん、薬剤師さんなどにお話をする機会に恵まれた賜物です。
私は神経内科の説明の絵本(未出版)を自分で書いて患者さんに配っていたことも幸いしました。
ただ、ケアマネージャーさんがたのお仕事に直結する形態にならすというのは、なかなかハードな作業でした。
後でお聞きした感想では、『画像を見ることが慣れていないので・・・』という感想もいただきました。
ただ、おおむね良い反応で、ボランティアで伺ってよかったと思います。
今日はこのケアマネージャーの研究会をまとめた有坂さんが、『こんな医療いらない(だったかな?)』という番組の収録に行かれているとのことです。
先日、日本テレワークさんに資料をまとめてご説明ことが上手く役に立つ事を祈ります。
私は、こういった経験を通して、やはり、現場の啓蒙が必要だろうし、特定の医療者を責めても始まらないと思いました。
その解決策は唯一つで、患者さんの病態の正確な把握と、各医療機関の連携です。
KREVAの曲の中に、『自分でやら無ければならない、っていうか、既にやっているし、最高の仕事をしなくては』というような歌詞があります。
私は秋葉原駅クリニックでそれをやっていこうと思っています。
厚労省の研究班で感じた事。
薬剤師さんや、ケアマネージャーさんがたとお話して感じた事。
それらを現場に還元すればよいのです。
有坂さんには、番組だから悪質な医療者をこき下ろしてもよいけれど、同時に福音になる医療者もいるから安心するようなメッセージを発信するようにお願いしました。
それが患者さんの安心につながるからです。
今日は、國本先生からロゴの最終案がとどき、マルハの玉井さんから日本予防医学会のファイルが届きました。
いろいろなものが一挙に焦点を結びつつある感じです。
一つずつ確実に進めていくことにします。
秋葉原駅クリニックの中の様子は次回ご紹介します。
基本的な配色を真っ白にした近未来を予感させる質感は、さすが、ドイツのIP20です。
谷川俊太郎さんのマスコットを飾る場所を今考えています。
仕事にスキマがあいて、鳥取でまたお話が伺えることを祈っています。
徳永先生にもお会いしたいですし。
がんばってやっていくことにしましょう。
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