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2006年11月17日 (金)

クリエイターで有るという事

診療を終えて、僅かな時間を使って神経疾患のプレゼンテーションファイルを作り、急ぎで足立区のケースワーカー有坂さんに送りました。

ケアマネージャーの集まりで、特定疾患についての講演会をするためです。

脊髄小脳変性症や筋萎縮性側索硬化症などの神経疾患の概要を理解するのは難しい。
でも、体の仕組みを少しわかった上で、障害部位の解りやすい説明があれば、簡単に理解できます。

気合入れてスライド作りました。

その後大急ぎで中目黒へ。

先日記事にした鳥八さんへ行きました。
アストラカンの有沢代表取締役さんと会うためです。いわゆる『ありちゃん』なのですが。

その時の話しはひたすら『クリエイターとは何か』という議論でした。

健康食品や化粧品など、付加価値の高いさまざまな物を作る事もクリエイティブな作業の一つです。

ですが、『本当にクリエイティブなものは何か?』という事を考えると、どれだけ効率よく人気のものを作り出すか、ということと意味が異なる事がわかります。

社会に意味のある、あるいはその時点で意味は不明でも、何か違ったものを様々な職種を串刺しにして作り出すことが、クリエイティビィティでは無いかという話しで盛り上がりました。

実際、有沢さんも世の中でエッジが立つものを作りたいという一心でスピンオフし成功されているわけですし、素晴らしいことです。

コミュニケーション力というものがあります。
IQでなくてEQといわれたことも有りました。

EQが欠如している医療関係者がどれだけ多くいることか。

さまざまなお話をお聞きして、博報堂生活研究所の方々の真摯な働きを思い浮かべ、心の中で泣けてきました。

秋葉原駅クリニックも完成しつつあります。

明日には大きな看板が窓から見えることでしょう。

もう、振り返る事はできません。クリエイティビィティとは何か。
良い医療を通して、実現していくだけしかない。

串を打って40年。その間、どれだけの人々が歓談を通してものを作ってきたでしょう。
立派な仕事です。

そんな事を考えていたら、帰る時間となりました。体調もあんまり良くないので、帰途に着きます。

有沢さん、またね。 ひたむきで真摯な仕事が大切ですよね。

061114_23170001帰り道、とても立派なカタツムリを売っていたので、数個買いました。

ネットでまとめて買ったモーゼル産のテーブルワインが心を少しなぐさめてくれるかもしれません。

『表面がふつふつしてきたら丁度よいです』というお姉さんの笑顔も優しい。

歩きながら、殻がぶつかる包みの中の小さなカタカタと言う音が『大丈夫だよ』といっているようでした。

クリーム色とこげ茶の きれいなコントラストを描く殻。
今度の絵の題材にすることにしました。

今週は一日に2箇所の仕事が入っていることも多く、気合を抜けません。

カタツムリはとてもゆっくりしていますが、休む時間が少なくて良い筋肉のため、生涯にすすむ距離はとても長いと聞いたことがあります。

それで良いと思っています。今日はカタツムリにも救われました。

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