日本予防医学会その2
午前中の大好評だったポスターセッションの様子はこちら。
前の方々がマルハの方々。後ろの方々が島根大学の方々です。
EPAに熱心なオリエンタルバイオの方々がその横に並ばれています。
午後のセッションは、『
アクティブ85のための食育・体育・知育』のランチョンセミナー。
85歳超えても元気に過ごそうというお話を御伺いしました。
食事、運動。
どうやったら健康で長生きできるのでしょうか。有意義な発表でした。
こちらは昔の日本人の食べていた食事。タンパク質少ないです。
一旦学会は閉幕し、次いで市民講座へ。
第一幕はテレビにもよく出られている先生から前頭葉の鍛え方のセッションです。
前頭葉は人間の脳の中でも一番遅く成熟する脳との事。
これは、前頭葉の可塑性(いろいろな形に変われるということ)を残すことで様々な環境の変化に適応して生き残っていく戦略かもしれないということでした。
前頭葉は一旦、記憶をしまっておいた状態で仕事をすることなどで活性化されるということで、幾つかの課題が与えられて、皆で楽しく自分の前頭葉を鍛えて終わりました。
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第二幕は中川先生による極めて重要な食育のお話しでした。
神経内科医なら知っているロレンツォオイルの話も出てきて面白かったです。
ご両親が難病の子供のために特殊な油を見つけたと言う話です。
なんといっても中枢神経に対するDHAの効果についが、講演の中心ともいえるほど重点的に取り上げられていたのはとても印象的でした。
こちらのスライドは中枢神経におけるDHAの含有量などを示しています。
私は、論文となった確かな情報を元にいろいろなものを考えていますが、タンパク生理学の専門の先生からDHAの中枢への働きをお聞きできたのは驚きです。
先生は母乳の良さを栄養学の面だけでなく、母体の心やホルモンの面から示されました。
そういった見地からの発表は初めてお聞きしました。
切れやすい子供の食事とは何か。眼からウロコです。
アミノ酸の組成で切れやすくなる子供になるお話しの質問も御伺いできました。面白い仕組みです。
今後、たぶん発展的にまたお会いするような予感がします。
先生のこの御本はしっかりした理論からなされた栄養の本でもあります。
まやかしが無い。
ω3脂肪酸の中枢への働きも正確に記されています。
必読の書でしょう。新クリニックの外来に置くことにしました。
午前のポスターセッション、午後の講演会、非常に有意義な学会でした。
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