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2006年12月29日 (金)

家庭医の持つインパクト2

家庭医というのは大変に有用なシステムです。

最初から、外来で良く出会う患者さんの訴えを解決する幅広いスキルを身につけていきます。
科の区別はありあません。とりあえず、多角的に患者さんに役に立つ医師を育てようとするものです。
ですから、独りのきちんとした家庭医が居れば、とてもお役に立てる訳です。
専門性が高い医師だと、何人もの医師が協力しなくてはなりません。
でも、何人もの医師の確保が難しい場合、系統だってよくある様々な疾患に対応できる医師が少数居る事が必須となるのです。

それが、寿都町立病院の成功の秘訣でした。
しかも、とても若い。

つまり、プラクティカルなものを目指すために最適化された教育を受けて現場に出ている事を示しています。

研修医を経て、市中病院でもまれ、大学院を出て、大学病院を経て、市中病院へ出た私の遠回りは何だったのかもう一度考えなおさせられます。

そのなかには、無駄な独りでの調べものがあったり、ほとんど出会う事がない珍しい症例のための学術発表の準備であったり、患者さんとは無縁の様々な事務作業であったりしました。

刻一刻と医師を必要としている現場がある一方で、どれだけの医療資源が無駄に浪費されているのでしょうか?

彼らは、最適な教育システムを経て、最速で現場に到達し沢山の患者さんを救っています。

こういった『家庭医』教育システムはこれから急速に普及していくでしょう。
道を迷う、多くの若い医師の琴線に触れるものがあるはずです。(つづく)

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