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2007年2月19日 (月)

天然痘ワクチン/日本のワクチン

日本医師会雑誌に興味深い記事が掲載されていました。
バイオテロにも使われる可能性が示唆されている、天然痘についての記載で、平山先生(母子愛育会 日本こども家庭総合研究所名誉所長)の記事です。

それまで天然痘ワクチンはウシの皮膚を用いて作られてきていたのですが、副反応が強いため、日本の橋爪博士がウサギ腎細胞をもちいて、新たなワクチンを開発したというものです。

このワクチンはLC16m8と言う株を用いて作られたため、LCワクチンと呼ばれ、厚生労働省の認可もおりました。

しかし、WHOが天然痘の制圧を宣言したことに伴い、国家備蓄となり、種痘も中止されました。

近年になり、バイオテロによる天然痘の恐れが出てきたため、にわかにLCワクチンに注目が集まり、米国からの問い合わせも着ているとの事でした。

LCワクチンのような弱毒天然痘ワクチンを有しているのは日本だけです。
最近では、接種した数千人の自衛隊員には全く副反応が見られなかったそうです。

平山先生は、「万一の場合の備えとして天然痘弱毒ワクチンを持っているわが国は、他国に比して安心できるといえよう」と述べています。
SARSの時にも、日本の感染症研究者は世界の安全のために、大変に大きな働きをしました。
日本の感染症研究は本当に素晴らしい面があります。

幾度も、新型インフルエンザにタミフルの備蓄だけに走るのはあまり意味が無いと書きましたが、先日、感染症ネットワークについての報道もなされ、少しホッとしました。

医療は常に感染症との闘いがベースに流れています。
天然痘ワクチンが備蓄されているのは本当に頼もしい限りです。

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