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2007年4月 3日 (火)

ずっと頭がいたいということ

ずっと頭がいたい・・・

そういった悩みの方が増えてきました。
以前の外来なら、『肩こりから来る頭痛です』ですんでしまっていたかも知れません。
でも、今はトリプタン薬も少しもらって、でも十分改善せずに、ずっと痛い方も増えてきました。
お薬を内服してもいまひとつ・・・という応用編のような方々です。

なぜなのでしょう?

これまでのクリニックでの経験を踏まえると、幾つかの場合があるように思えます。

一つ目は、トリプタンを内服するタイミングや製剤などが適切でない場合。

二つ目は、市販のバファリン、ノーシンやセデス、医療機関からもらったロキソニンやボルタレン、ポンタールといった解熱鎮痛薬だけを頻回(沢山の回数、あるいは量)内服している場合。

三つ目は、片頭痛や群発頭痛の連発が実際に起きてしまっている場合。

最後に、片頭痛の治療が十分なされなかったために、アロディニアという痺れに似た感じが肩や首に残ってしまったり、眼の奥に〝痛みの芯〟のように残ってしまう場合です。


こういった頭痛、〝慢性片頭痛〟とも呼ぶべき状態は、予防薬などを用いながら、
鎮痛薬の連用からの離脱図っていかなくてはなりません。

予防薬はミグシスやテラナスのようなものから、変化球まで患者さんと相談しながら根気良く使っていく必要があります。

また、トリプタン薬も種類や剤形、使い方を細かく一緒に考えていく必要が有ります。

こういった治療を行うためには、患者さんとの良い信頼関係が必要となります。
この2ヶ月でも、当クリニックで、薬物連用を止められた患者さんが沢山いらっしゃるので、少しホッとしています。
脊髄小脳変性症の方々にも沢山の情報をお伝えする事ができました。

明日から、日本内科学会総会で大阪へ出張です。ACPの会議にも出席する予定で、4日、5日はお休みを頂いております。最先端のお話を御伺いしてくる予定です。

今日も頭痛が良くなった方がいらっしゃり、仕事に向かわれました。嬉しいい事です。

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