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2007年4月 5日 (木)

日本内科学会総会へ出席

070404_16180001大阪で行われていた日本内科学会総会に出席してきました。

アップトゥデートな話題を伺えてよかったです。
国際会議場とリーガロイヤルホテル。

070404_15590001 国際会議場では内科学会が各フロアに様々な発表が行われている事が表示されています。
070404_15590002
幾つかのデモンストレーションも行われています。

リーガロイヤルホテルでのACPの講演会に出席しました。

070404_15320001日本では未分化であるgeneralist(様々な病気を浅く広く横断的に診て判断する医師)とspecialist(ある専門分野に特化した医師)について熱い議論が交わされました。

もともと日本では専門医の養成を行うシステムの中に、広く浅く診る診療の教育が組み込まれるような形の医学教育がなされる事が多かったのです。

実際、いろいろな専門的分野で病院にかかっていても、同じ先生にカゼや腹痛などの一般的な病気も診てもらった方も多いでしょう。

このように、specialistがgeneralistをいわば〝兼業〟してきた事が千葉大学生坂教授より発表されました。

ところが、専門医師への様々な要求度が高くなってきたために、この〝兼業〟が難しくなり、患者さんが路頭に迷うという事態を引き起こしてきています。
カゼのために大学病院で3時間待ちという事もおきてきています。

ただ、先進国で最も医療費を抑制し、ベッドあたりの医師数が最低に保たれている日本において、specialistとgeneralistの仕事をアメリカやイギリスなど多くの国のように完全に分けてしまうと、患者さんが医師にかかるために大変に苦労してしまう事になります。

欧米がspecialistとgeneralistを完全に分けて、医学部を卒業した時から進む道を完全に分ける事ができるのは、単純にマンパワーに依存するところが大きいとのことでした。

日本は、〝兼業〟という巧妙な仕組みで何とか医療破綻を乗り切ってきましたが、医療ニーズの水準の高まりから、それを行う事ができなくなりつつあるのです。
内科専門医の医師たちの行うべき姿と言うものについて活発な議論がなされました。

とても優秀で熱心な先生方の議論をお聞きしているだけで、〝こんなにも良い先生達が日本には居らっしゃるんだなぁ〟と感動しました。
日本の医療を支えているのはこのように志の高い先生方なのだと思いました。

明日からの診療へのエネルギーをもらった気持ちでした。また、来年お伺いするのが楽しみです。

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