TOKIO/ 宙船（そらふね）の歌詞

宙船（そらふね）/do!do!do! 通常盤 (初回プレス) TOKIO 中島みゆき 船山基紀 ユニバーサルJ  2006-08-23 売り上げランキング : 7997 おすすめ平均  Amazonで詳しく見る by G-Tools

今、TOKIOの『宙船』を繰り返し聞いています。

その船を漕いでゆけ　おまえの手で漕いでゆけ 　
おまえが消えて喜ぶ者に　おまえのオールをまかせるな

で始まる歌詞には、力強いものがあります。

木で打ちつけられただけの飾りの無い大きな手漕ぎの船が空に漕ぎ出して行く様な感覚に襲われます。

宙船とは、希望を実現するための推進力となる“意思”そのものを指す言葉だと思います。

希望を実現するためには、傷つきながらも生き続け、粘り強く作業を地道に続ける負けない意志が必要です。立派でも、派手でもなくても良い。

歌詞には、繰り返しやってくる試練、友人との別れ、出会いも歌われています。

そういった一見、何の脈絡も無い物事を貫いて生きていくためには、個人個人のリテラシーの裏づけを持った強い意思が必要です。

今回のクリニックを立ち上げるときも、都会の人々に役に立つ形とは何か、新しい形態を常に考えながら進めていきました。
医療廃棄物にエコロジーの考えを訴えても受け入れられなかったり、コンサルタントの方々にコンセプトを理解していただけなかったり、数多く人々と出会い、そして別れていきました。

質の高い患者さん中心の医療は既に当たり前の事となりました。

さらに磨きをかけたEBMに基づいた優しい話術の説明。それも当たり前かもしれません。

もっと先へ。

たとえば、待ち時間すら有効に活用していただくために、あまりの混雑のときには、クリニックから歩いて２－３分のヴィドフランス　秋葉原駅前プラザ店さんでお待ちいただく方法を得ることができました。クリニックの概念をプレゼンして、理解を得ることができました。本当に感謝申し上げています。

頭痛の本を貸し出しして、カフェでゆっくり読んでおいていただこうと思っています。
アイチケットと連動し、外来の様子を外で知る事ができます。
もう、医療を待つ間、その医療機関に留まる必要は無いのです。街自体が待合室になるわけです。

画像の撮影も同様です。
都内7箇所のどこでも、どんな時間でも患者さんのスケジュールにあわせて撮影しておいてもらって、その画像を一緒に見ています。この利便性から、多くの方の病変を明らかにしてきました。
画像データは患者さんにすべて差し上げています。
クリニックを変えても、情報を常に自分で携帯できる。自由に好きな医療機関を自分の情報を携帯して受診できます。
患者さんが検査代をお支払いしたのですから当然です。

さらに、そのデータを持参し、さまざまな専門医療機関へご紹介してきました。
繰り返しの検査を避け、最良の医療を受けることができます。
クリニックのハブ化と呼んでいる概念です。

医療廃棄物をかさばる不燃物とせずに、燃料にして高炉で燃焼させ電気に姿を変え、もう一度生活に役立てる。こういった視点から、医療廃棄物業者さんを選択するクリニックは多くありません。

でも、もっと先があるはずです。

そういったグローバルな視点に立って、医療の未来系を実現して行く今、『宙船』の歌詞は胸に染みるものがあります。

水平線のかなたから、静かにゆっくりと大きな船が出港して行く姿を思い浮かべています。