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2007年11月18日 (日)

サンケイさんの頭痛の取材

サンケイリビングさんとお話いたしました。

頭痛はとても多い病気で、沢山の方々が悩まれています。

実際に沢山のかたがたにお会いし、喜怒哀楽を共にしてきました。

片頭痛は、頭の片側が痛む、と思っている方が多いのですが、実はちょっと違います。

遭遇する発作には、首や肩の痛みも多く、多くの場合「緊張型頭痛」という筋肉からくる痛みと間違えられてしまっているようなものです。

これは、日本頭痛学会長の坂井先生もおっしゃられているように、首や脳の下部の太い血管の拡張による「放散痛」によるものが多く、片頭痛の一つの形です。

「放散痛」とは、体の内部の痛みが表にでるとき、その近くの部分全体が痛む痛みを指します。おなかが痛くなったとき、どことはいえないけれども、「この辺が痛い」という痛みも放散痛です。

また、片頭痛は単発フェーズを放置したり、不完全な効果の頭痛薬でやり過ごしていると、連日頭痛が起きる、連発フェーズ(慢性連日性頭痛といいます)にはいってしまいます。

連発フェーズに入ってしまうと、そこからの脱出にはねばり強い治療と、「コツ」が必要になります。

片頭痛が連発するメカニズムはいろいろ研究されていますが、脳血管の拡張と脳の神経の興奮の悪循環が、連発を持続させるエンジンと考えられています。

なので、清水俊彦先生と同様、私も、「片頭痛の治療には(血管だけでなく)脳がターゲット」と考えて治療をすすめているのです。

こういったことをふまえながら、患者さんと相談して予防薬をチョイスして、「頭痛が起きにくい体」を取り戻していくのが頭痛外来の仕事です。

サンケイリビングさんではそのような事をお書きいたしました。
どんな記事になるのか、楽しみです。

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