Macworld Conference＆Expo San Francisco/うれしいお知らせ。/キモはtime capsule(タイムカプセル)！

16日に発表となりました。

There's something in the air

とは、無線技術を駆使したワイヤレスの様々な技術の事でした。

バックアップハードディスク、time capsule(タイムカプセル)の美しさ。
なんと、他のマシンのDVDROMなどに無線でアクセスする技術も実用化したようです。

私は今回の発表の目玉はタイムカプセルだと思っています。
現在、私たちがコンピュータに求めているものは、様々な情報を蓄積し、検索することの支援です。

このタイムカプセルは、まさにワイアレスで、コンピュータのハードディスク（仕事などの情報）、音楽、テレビなどの映像をすべて蓄積し、必要に応じて検索し読み出す、といった、『情報の要』になるものです。

これまで、コンピュータのバックアップ、画像のバックアップ、音楽用のハードディスクと分散していたものを、ワイアレスで一元管理できる訳です。
これはすごい。
ブートキャンプの内容もバックアップできるのなら、ウインドウズで謳われる、『ハードディスク丸ごとバックアップ』が、『複数OSマシンの丸ごとバックアップ』をワイアレスで行う事ができる訳です。

これは、生活を一新する技術です。

引き出しやブックシェルフのどこかにタイムカプセルを置いておけば、映像や、音楽ファイルが蓄積されていくのです。
つながなくて良いのですから、どこにでも置けます。

あとは、液晶やプラズマディスプレイとのワイアレスが実現すればよいわけです。
そのつなぎが、アップルTVだと思っています。
ROMディスクをOSに関係なくワイヤレスでつなぐ技術も公開されました。
つまり、ROMディスクがいろいろなOSのどこのマシンに有っても、自分のコンピュータからアクセスできるのです。検索もかけられる。
必要な情報を、ROMディスクからリッピングして、必要に応じ、タイムカプセルに蓄積できます。

Appleのやりたい方針がはっきりしました。

これが、ジョブスの言う、 There's something in the airではないでしょうか。
 

つまり、どのマシンに情報が有っても、Macbook airからアクセスし、検索がかけられる。 お家の中の電子情報すべてをgoogleできるわけです。

現在、不便に分散しワイアードになってしまっているものを、難しい設定を意識する事無く一元化しワイヤレスにする。
ディスクがどこに有っても利用し、検索できる。
新しい概念の具現化です。

Windowsは市場の占有率が高いので、こういった革新的事は必要としないですし、高収益モデルを作っていく事に専念しているので、方向性が全く異なります。
Homeserverを利用できている人はごく一部です。

消耗戦のハードに参入せず、Appleは新しい概念のブルーオーシャンを拓きました。
そして、time capsule(タイムカプセル)はウインドウズでも、マックでもどのOSでもアクセスできる。
iTunesやiPodの様に、OSの選択など関係ない市場を作り上げたのです。

なんてすばらしい事でしょう！

今後、ウインドウズでもワイヤレスのハードディスクバックアップ製品なども出てくるでしょうが、きっと使いづらいものだと思います。
ポリシーが無いので、きっとコードレスにしただけの分散型に終止せざるを得ないでしょう。

さらに、あのVISTAにその機能を載せるのは難しく、「相性」の問題に悩まされるはずです。
よくわからないものが沢山インストールされ、そして、さらに遅くなる。

アップルは確実に目標を見据えて進化し続けています。行く先が確実に人々の未来につながっているので軸がぶれなくてよいです。
無線LANがこれほど発達する前に、UFO型の無線LANベースを発表したのもAppleでした。

これが出たとき、みんなは、こりゃ何だ？という感じでした。

これで、モバイルもVISTAの呪縛から解き放たれました。
私は、パラレルよりもbootcampでXPマシンそのものにして使おうと思っています。

一番美しく、世界で一番軽いウインドウズモバイルマシン（しかもXPのたぶんSP３）の完成です。
プライベートではLeopardを満喫できます。
日本では携帯電話にアップルが参入するのは難しそうですが、かまいません。

アップルは、大切なのは革新的な概念や哲学という事をリアルなもの作りで証明しています。

今月中にVAIO-Tを中古に出す予定です。バーターできそうです。
本当によかった。