あけましておめでとうございます!
あけましておめでとうございます。
今年も穏やかに過ごせることを願っています。
夕空に 鳥停まれり 冬凪よ
冬の月 鏡の水に 鎮まりぬ
北海道の冬の海に行ったとき、海の風が止んで、灰色の夕空に『ゴメ』とよばれるカモメのような海鳥が一羽だけ空中に停止している様に見えた姿を詠いました。
安っぽい『さみしい』といった感情ではなく、逆に力強さや、ターナーの水彩画や水墨画のような凛とした美しさを感じ、感動しました。実際彼らは力強く冬の海で生き抜いているのです。
二句目は同じく、冬の洞爺湖に月が浮かぶ姿を詠みました。明鏡止水という言葉があります。私の大好きな言葉です。
心から雑念が消えて、鎮まるほど、不思議と人々と穏やかに大切な事を話す事ができます。
湖面が静かになればなるほど、月明かりも美しさも増していった風景を詠みました。
そういった心で今年も過ごしていきたいと、新春に思いました。
最後に、長距離バスの中で、おなかの大きなお母さんを見て詠んだ歌を紹介します。
バス揺られ毛糸編む手に夕陽落つ
やがてやってくる、新しい命を考えてほほえまざるを得ないお母さんの姿を詠みました。
新米お母さんの、命の奥から出てくるほほえみは、偽らざる素晴らしい物です。
夕陽が差すお母さんも絵画のようでした。
バスに揺られながら、今年も一つずつ、がんばっていこうと思いました。
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