2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ
フォト

« 執筆中の本の内容と同じ事が/ジェネリック薬品名/薬品名+メーカーのみの名前でよい | トップページ | ipod touchで全てシンクロ/mobile meのすばらしさ »

2008年8月29日 (金)

Viva la vida の歌詞/なかなか良いぞコールドプレイ/COLD PLAY

美しき生命 【初回限定盤】 美しき生命 【初回限定盤】
コールドプレイ

EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)  2008-06-11
売り上げランキング : 3073
おすすめ平均 

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

最近はこのアルバムを聴くことが多いです。
viva la vidaはアップルのCMでも使われていて、歌詞がとても良いので繰り返し聞いています。アルバムは、人生万歳、と言う意味です。

歌詞を見ると、よりよい人生を生きよう、とも読めます。

viva la vida

かつて、私は世界を支配していた。
私が命ずれば海も立ち昇るほどだった。

今、私は独りきりで朝から眠りに落ち、
(夢の中で)かつて私が支配していた街を駆け抜ける。

かつて、私はサイコロを振る側だった。
敵の眼に宿る恐れを感じながら。
人々は(私に)歓声をあげる
古い王は死んだ、(新)王よ永遠なれ!

でも、世界の鍵を握っていたのは僅かな時間だった。
次に気がついたときには四方を壁に囲まれていた。
そして悟った
私の(あの歓声に包まれていた)城は塩と砂の柱の上の楼閣だったと。

私には聞こえる
(陥落する)エルサレムに鳴りひびくの鐘の音が。
「我(ローマ皇帝)を映す鏡となれ、我が剣と盾になれ、
(征服する)異国の地の我が伝道師となれ
と歌う(侵略する)ローマ騎兵軍の合唱の声が。

なぜか、うまく説明できないけれど
君がいなくなってから
誠実な言葉が語られる事はなくなってしまった。
私が世界を征服している時に起きていたのは、そういうことだったのだ。

罪深きあらぶれた風が吹き荒れ、
私を中に入れるためにドアを吹き飛ばした。
粉々に飛び散る窓、ドラムの音。
私がこうなるとは、人々は考えもしなかった。

(いまや)革命家たちは
私の首が銀の皿に載ることを待ち望んでいる。
心細い糸につながれた操り人形のように(儚い命)
望んで王になんて成りたい人がいるのだろうか?

私には聞こえる
エルサレムに鳴りひびくの鐘の音が。
「我が鏡となれ、我が剣と盾になれ、
異国の地の我が伝道師となれ
と歌うローマ騎兵軍の合唱の声が。 

なぜか、うまく説明できないけれど
聖ペトロなら、私の名声を誠実な物だと裁定してくれると、私には分かっている。
けれども、
私が世界を支配していた時に起きていたのは、そういう事(この結末)だったのだ。

(本職ではないので誤訳多数だと思います・・・)

この詩のキーになる言葉は間違いなく、an honest wordだと思います。
深慮策謀を重ねて支配者に上りつめたけれども、独り幽閉され命も危ない。冒頭の眠りに落ちるところは実際に亡くなっていく所かもしれません。

まどろみの中で聞こえる、陥落していく街の悲鳴と軍靴の音。

彼は望んで支配者になったわけではなく、人々の熱狂の中で祭り上げられていったようです。
そして、信頼する盟友が戦死してから、真実を語る人は周りに一人もいなくなってしまった。
今、彼は(彼の思う)真実を口述筆記させています。

真実の言葉を語り続けたかったけれども、それは叶う事のないことだった。保身のためにイエスを知らないとan honest wordを失い、偽りを言ってしまった聖ペトロ。彼は言葉の真実に誰よりも敏感だったはずです。

幽閉された牢の中で、自分の王国が崩れ去る様子を、ローマ軍に攻め込まれ陥落していくエルサレムに重ね合わせて思いだし、鐘が鳴り響くところは見事です。
自身もラ・マルセーズを歌いながら旧王朝を倒した後に支配者となったからです。
そのため、曲のバックにラ・マルセーズが描かれています。
ローマ帝国を解体した彼の王国は、逆に列強に攻め込まれ解体されつつある。
因果応報。

曲名が最後の当事者の英語ではなく、敗北したスペインの言葉なのも意味深です。

曲の中でも効果的に鐘が鳴り響いています。
彼は彼の思う真実を口述筆記させていきます。

真実を語る言葉が失われるとき
言葉が真実を語らなくなるとき

人々同士をつなぐものが消えていってしまいます。

この事は、大きな国の支配者の人ごとではないところがミソです。
どの人も小さな自分の世界での主人公だからです。
親しいと思っていた人々との関係が、気がついたら砂上の楼閣だったと言うことは、小説にも良く描かれる悲劇です。
どの人にもこの王のように悲劇がやってくる可能性を持つ事を歌っています。

コールドプレイは、an honest wordが失われて行く今の社会を憂い、まさに警鐘に耳を澄ませるように歌っているのだと思います。
同時に、
大衆の熱狂による勢いが、支配者を押し流していくという恐ろしさが歌われています。この支配者は支配者として、こうとしか生きられなかった。

滅びるときには鐘の音が響きます。

この詩は韻を踏みながらがっしりとした建築物のようにシンメトリカルな印象を受ける荘厳なものです。素晴らしい。

朝に夕に私はヘッドホンから流れる、コールドプレイが紡ぐ鐘の音に耳を澄ませています。

« 執筆中の本の内容と同じ事が/ジェネリック薬品名/薬品名+メーカーのみの名前でよい | トップページ | ipod touchで全てシンクロ/mobile meのすばらしさ »

11.絵/詩/俳句/芸術」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Viva la vida の歌詞/なかなか良いぞコールドプレイ/COLD PLAY:

« 執筆中の本の内容と同じ事が/ジェネリック薬品名/薬品名+メーカーのみの名前でよい | トップページ | ipod touchで全てシンクロ/mobile meのすばらしさ »