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2008年12月19日 (金)

ワクチンの意味 3/ 首尾一貫性のないバッシングだけのメディア報道/ せめてコラムでは元気がでる記事を

かつてバッシングの対象だった睡眠薬サリドマイドや、神経細胞賦活薬アバンは別な作用が明らかになり、研究が進んでいます。それぞれには、きちんとした薬効が眠っていました。
日本の弱毒水痘ワクチン(水ぼうそうのワクチン)は高品質である・・・
など、バッシングでない建設的な記事は報道されにくい。

ガスターという有名な胃薬があります。かつて、この薬の薬禍について話題になったことがありました。

OTC薬として、薬局で買えるようになった現在、批判していた各種メディアや車両に堂々と広告が載っています。その後、副作用の報道も、多発もありません。

広告の横に、かつての副作用報告記事をバランス良く載せても良いと思うのですが。

当時、処方されたガスターの錠剤と新聞記事の切り抜きを手に、心配のあまり大学病院に押し寄せてきた患者さん方の悲しみと焦りはどこに消えてしまったのでしょう?

不安をあおるだけのメディアに、既に人々は意味を見いだしにくくなっていると感じます。かつては、薬や製薬メーカー、医療システムを叩くだけで部数が伸びたのかもしれません。でも、人々は賢くなり、時代は変わりました。
変わらないメディアは構造疲労を起こしています。

人々は安心や、勇気を増やす情報が必要だからです。


現場の良心的な人々の息も絶え絶えの努力の結果、日本の医療システムはまだまだ良い品質を保っています。
間一髪、命が助かった人々も沢山いらっしゃいます。そう言ったことは報道されにくい。
日本は一般に安全に赤ちゃんが産める国であり、妊婦さんを不安にさせる報道に偏るのは問題です。
こんなに大変だったけれど大丈夫、といった報道はあまりみかけません。

NICUが満床ということは、それだけの小さな命が治療を受け続けていること、救命されていること、非常に困難な医療を施す人々が絶え間ない努力を続けていることを意味しているはずです。

今、日本の経済はきちんと回っています。
なかなか難しい舵取りも世界と協調して乗り切ろうとしています。
ですが、メディアは不安ばかりあおってお金の動きを止めようとしています。きちんと消費して、お金を動かすことが大切なのに
これまで、「失われた10年」、大変な時代を乗り切り、いまもがんばっている日本のノウハウをきちんと国民に説明して、人々に安心と勇気を増やす報道を、もっとしっかりしても良いのではないでしょうか。私たちの国は多くの人々のお役にたっていて、勇気を与えています。
こういった日本が世界に果たしている役割をもっと説明しても良いと思います。
子供たちに自信を持ってもらいたいものです。

どの話題でも、メディアは何も生まない容易なバッシングで記事を作ることに終始しがちです。
『真実』の所在を取材して自分で考える力を失いつつあります。
さらに、首尾一貫性もありません。

私たちは、そういった不安を助長するものに右往左往する必要はありません。

明鏡止水。
私たちは多角的に考え、『真実』に耳を澄ませればよいのです。

私は週始めに掲載の産経エクスプレスのコラムを書いています。
微力でも元気の出る記事を書こうという願いをこめて。

(終)

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