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2008年12月10日 (水)

パッチワークの醜さ/これが東京駅です

Ca340239昨日、チタンの堀江社の堀江社長さんと楽しいひとときを過ごしました。
新しいチタンの未来についてお話しをお伺いしました。
でも、帰りの東京駅の姿がひどかった。
日本を代表する駅がこれです。

Ca340233 ビニールシートが見えています。
天井はこちら。
これから良い駅になるということとの代償として、好みにくい姿をいつまで我慢すればよいのでしょう。

いつも「建築中」で完成を見ない東京。
私たちの体は、崩壊と再生を繰り返していますが、美しい人体の形が崩れることはありません。
機能美、 からはほど遠い建築現場と言わざるを得ません。
しかもアフォードしない。

Ca340238東京駅の床に、不思議な模様があります。赤系のものと、青系の物。
先の方に金属が埋められています。
Ca340237 向きが逆向に並べられています。
もしかして、歩く方向を示したいのか?ただの模様でしょうか。
歩く方向を示しているとしたら大失敗です。
Ca340236 ごらんの通り、人々は全く無秩序にあるいています。この象眼を施しても、施さなくても、人々の行動には変化はありません。
この作業にかけたコストは全て無駄に散りました。
人々をアフォードするためには、認知行動学に基づいたきちんとした設計が必要です。きっと何も考えていないのでしょう。

Ca340232 デザイナー不在。シャッターの開口部もあります。
どこかの倉庫かと思ってしまうような駅の姿です。
これが、日本の玄関。東京駅です。どんな完成形になるかのビジョンの呈示もありません。
Ca340235 日本が誇る、新幹線の入り口に貼られていたご案内。
これだけです。
海外から見えられた人々は、この駅の姿を見て悟るでしょう。日本が物を作る姿を。
私は、完成を見ないでやり続けてもらっても良いと思っています。でも、その未完の過程もガウディのように美しく有って欲しいし、どのような未来が待っているのかの説明も必要だと考えます。

完成予定の模型やCGを展示しても良いのではないでしょうか?

何の情報もなく、醜い駅や、工事の連続で全車線をフルに使えない道路を国民に使わせて行くのは不作為以外の何ものでもありません。
都市を使うための工事なのに、工事期間の方が遙かに長いため、完成したものを一生かけても使うことはできないかもしれません。

この工事の完成は2013年と言われています。あと4-5年はこのままでしょう。

人々の教育も医療も同じです。
ゆとり教育といって、教育量を減らし、予想に反して教師と生徒の質が急激に悪化し、あわてて舵を切り直しています。
崩壊させた人は責任を取らずにいなくなりました。
右往左往する親御さんに悔悛の念はないのでしょうか。
次はまた舵を反対に切るのでしょうか。
国の公的教育に失望した親と子供たちは、エクソダスとなり、私立の学校に殺到しています。どうなるのでしょう。
優秀だけれども、公立しか狙えない人々に眠る種を絶やしてはなりません。

また、ため息が出てしまいます。

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