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2009年2月 2日 (月)

日本が有する洞察性

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もともと日本に太古から根付いていた豊かな文化。
戦後、接ぎ木の様に強引に植え付けられた考え方。
色々考えさせられます。

接ぎ木した米国も最近は息切れしていて、疲れているように見えます。

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人間は本当に色々なことをしてきました。

でも、日本人は「人間のしたことなんて、全てはお釈迦様の手のひらの上の孫悟空の様なものだったかもしれない」とも考えます。そのベースには「無」がある。そして輪廻を理解している。

人間がつくりだした物や概念に過度の期待をこめて、そしてそれが失われたために現れたニヒリズム。有から立脚する概念の総崩れの中で、どうやって心を支えていったらよいのか。

日本は無から立ち上がる価値観を持つ珍しい国であることが述べられています。
私たちが普通に共有してる、「無」に意味を見いだすこの価値観こそ、「有」つまり物やお金に縛られてニヒリズムに陥った人々への福音になるだろうと。

完膚無きまでたたきのめされて、接ぎ木されても、結局は根付かず、こういった豊かな思想が人々に共有されていること。
それ自体が日本の財産だと思います。
そして、その接ぎ木は世界中でことごとく失敗しつづけていて、沢山の人々に混乱と不幸を招いただけでした。
決して「グローバルスタンダード」なんかじゃないことが明らかにされてしまいました。賭場におけるルール作りといったニュアンスがぴったりです。新参者は全てカモになってしまう賭場。世界の様々な国は、次々に開催される見慣れない新しい賭場にかり出されてきました。

そろそろ、帰りたい、と言っても良いのかもしれません。

私たちは自然の一部の表出に過ぎないという謙虚さをベースにした人間への深い洞察を有しています。
ルールを知らない人をおとしめて、身ぐるみはぐ事を良しとはしません。そういった矜恃をわきまえています。そんなことをして得たお金は「きれいな」ものではないため、「恥ずかしいため」いらないと考えます。武士道といっても良いかもしれません。そういった人々がチームを組み、組織力で国をささえる。それが、私たちの伝統です。洗練された思想です。

対立にいきずまり、深く傷を負ってしまった世界の人々へ、何らかの回答を準備できるかもしれません。深く洞察する私たちが、世界の自然の一つとして、静かに存在し続けることが扉を開く可能性を秘めています。

先祖が守ってきたものを信じ、大切な物をこれからも見失わない様にしたいものです。

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