バリエーションがあるから前に進む
人には色々な性質が備わっています。
バランスよくその性質がブレンドされていないことの方がほとんどです。
社会とのあつれきが生まれるときに、そのことに人はハッと気づきます。
大人のアスペルガー症候群 (こころライブラリー イラスト版) 梅永 雄二 講談社 2008-08-30 売り上げランキング : 3129 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
大人のAD/HD 注意欠如・多動(性)障害 (こころライブラリー イラスト版) 講談社 2009-05 売り上げランキング : 43491 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この2冊は非常に参考になります。
たぶん、どの人にもある程度ブレンドされている性質が少しだけ強い人が居ます。
社会との摩擦がなければ、問題になりません。
問題になったとき、どうやって対応したらよいのか、うまく描かれています。
世の中には正確で人の役に立つ情報と、商売のための情報が錯綜しています。
こういった良書が出てくるのは喜ばしいことです。
私が常々拝見している林先生も大切なのは正確な診断と、治療であると述べられています。
バリエーションが生まれるからこそ、生物らしく、種として保存されていくのだと思います。
こういった書が生まれるとは、世の中も正しく進んでいるな、と感じます。
本人の感じる感覚と、周りの人が感じる感覚が並列されているのは秀逸なアイディアです。
優れた小説は、人によるこのような感情や感覚のすれ違いを鮮やかに描き分けているともいえます。勉強になります。
ちなみに表紙もすばらしい。
アスペルガーは、糸電話の糸がきれて、途方にくれて悲しむ人の絵。
AD/HDは、あわてんぼうで片付けられず、あせってしまう人の絵。
どちらも、人間として愛すべき人々ですが、暮らしていく上で苦労している姿を描いています。
よくできている本です。著者の温かみや、構成者の能力を感じます。
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