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2009年11月29日 (日)

頭痛学会でイミグラン自己注射薬の発表を行いました

Top_0911 第37回 頭痛学会総会で発表を行いました。

私の演題は、イミグラン自己注射薬による治療の成功についてでした。
一回一回の発作をうまく治療できるということ、そして、その結果、頭痛の回数が減るという事実についてお話いたしました。
自己注射薬を上手に用いた結果のこうした効果についての報告はこれから、というところです。

女子医大の清水先生は前兆を持つ患者さんへの疫学的データを発表されました。 次いで、私は前兆を伴わない片頭痛患者さんへの有効性を発表しました。

さらに、詳細なデータは今、解析しているところです。
今回の頭痛学会でも頭痛外来の重鎮の先生方、皆さんにご挨拶ができました。
総会をとりしきった、独協医大教授 平田先生には暖かい言葉をかけていただき、心強くいたしました。

京都の立岡先生とは、初めて対面で御挨拶させていただき、子供たちの頭痛診療について、素晴らしいサジェスチョンを頂きました。

立岡先生のプレゼンテーションでは、痛み止め漬けになり薬物乱用頭痛となった女の子の話が出てきました。 きちんとした治療により、薬漬けからも、頭痛からも開放されたのです。
しかも、おなかが痛いということと頭痛は関連していることも、きちんと話されていました。

成人でも、頭痛発作時におなかが痛くなったり、下痢したりすることがあります。『胃腸炎』と誤診されるゆえんです。

セロトニンのアンバランスで起きる片頭痛は、同じくセロトニン作動性の消化管異常も来たしますし、喘息や花粉症のようなヒスタミン作動性の疾患とも関連が深いものです。

頭痛専門医は、その患者さん全体を治す力を秘めていることで、深い同意にいたったことに、感動しました。
私が、『子供さんの頭痛は直ぐに〝起立性調節障害〟と言われてメトリジン漬け、痛み止め漬けになってしまうんですよ。』とお話しすると、『そのとおりです。でも、きちんと小児科の先生にお話しすると、〝こりゃ大変なことをしてしまっていた〟と言って危機感を持ってくださいましたよ。彼らは立派な臨床医なので、きちんとした連携をとれば、大丈夫だとおもいます。』と心強いお言葉を頂戴いたしました。

これから、小児への頭痛治療の幕開けの時代がやってくるでしょう。

(続く)
(私見は、本題ではないので、別ブログ(理系の本だな/こうさぎのシエスタ)へ移動することへいたしました。
山中教授のiPS技術、米の方法より「安全」
この記事だけリンクいたします。日本の技術と萌芽を叩き潰すことなきよう、願っています。)

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