低髄液圧症候群と慢性頭痛
慢性的に頭痛がつづいているとき、「低髄液圧症候群ではないですか?」と尋ねられることが多くなりました。
低髄液圧症候群は慢性頭痛を鑑別する上で忘れてはならない大切な病気ですし、鑑別した多くの方を山王病院さんで良くしていただいてきました。
でも、頻度的には余り多くなく、また、「体を起こすという体位の変動により頭痛が悪化する」といった大切な特徴が無い場合、その診断はとても難しくなります。
低髄液圧症候群の場合、一旦調子悪くなると頭痛にあまり変動が無いことが多いです。
通常の慢性頭痛の場合は、きちんとした通常の治療で頭痛から脱出が図れる人がほとんどです。そして、女性の場合は、月経関連片頭痛へ収れんしていくのが普通です。
治療方法の見極めは、患者さんによく説明すると納得してもらえます。
数回、低髄液圧症候群について、産経新聞のサンケイエクスプレスに連載する予定です。明日、月曜日に続きが掲載されます。ご参照ください。
先週は忙しかったです。
フジテレビ系の方から「コード・ブルー」の医学用語校正の急なお仕事がありました。
また、院内の順番取りシステムをグレードアップして、クラッシュしにくいシステムを作りました。事務方のスタッフと看護師さんたちと確認作業を行いました。
参考事例をお知らせしてくださった方々に、改めてここでお礼を申し上げます。
小児の片頭痛治療の治験もずいぶんと前進しました。
子供さんが起こす頭痛には、どんな特徴があるのか治験担当の方とディスカッションを行いました。
昨日は、電子カルテのアップデートとテストを 一日かけて行い、診療報酬改定に備えました。私達の医療を支えている診療報酬体系は4月に変更されますが、診療は3月からシームレスに続いていくので、工 夫が必要です。
患者さんに信頼していただけるよう、保険診療上の誤りが無く、透明性が保たれるようにすることが重要です。
睡眠時間も短く、ちょっ
とてんてこ舞いの一週間でした。
今週も腰をすえてしっかりやっていこうと思っています。
九段にある北の丸公園や靖国神社の桜も満開が近づいています。
雨に負けず、今週一杯ぐらいは咲き続けて欲しいものです。
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「03.頭痛、神経内科」カテゴリの記事
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