清水先生の頭痛の講演会のお手伝い
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最近、新著をだされた清水先生の講演会をお手伝いしてきました。
頭痛診療は日々進んでいて、
新しい知見と、治療について
おはなしを伺いました。
有意義な一日でした。
頭痛の治療は、そのメカニズムに迫ることが必要です。
痛み過敏脳という言葉を数年前に作りました。
良い言葉がなかったからです。
新版頭痛でも、そのことに触れています。
緊張型頭痛のページを大幅に削って、
変容性片頭痛の項を新たに大幅に増やしたのはそのためです。
首の骨の生理的湾曲が無い、
ストレートネックである、
なで肩である・・・
多くの場合、そういったものは頭痛の原因にはなりません。
もし、首や肩の変形が原因なら、
なぜ、発作的に頭痛が悪化するのでしょう?
いつも同じ形なのに。
それよりも、月経周期の方がはるかに頭痛に大きな影響を与えます。
的を射ていない治療だから、頭痛が治らないのです。
清水先生の講演会も、脳の過敏性という点に重点が置かれていました。
世の中、良い方向へ概念が変わっていっている気がします。
以前、頭痛学会で平田先生が、
「大和田くんの言っていること、あっていると思うよ」
と声をかけてくださったことを思い出します。
当日は嵐の日で、
帰りのタクシーのなかから、
低くなった空に東京の街の灯りが反射していました。
雲の流れも早く、過ぎる時間の速さを写しているようでした。
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