春の俳句 / 花時 / 花の雨
東京はまさに「凍て返る」ような気候ですが、
今、春の俳句を作っています。
「花時」という大好きな季語があります。
色々な花々が咲きはじめる美しい時、
という意味です。
花時や君の瞳に光満つ
男子には女子が何を考えているのか分からないことが良くあります。
でも、遠くを見ている彼女の瞳に宿る光が綺麗だなと思うことはできます。
春には「花の雨」という花の季語があります。
満開の桜の花の間を抜けて落ちてくるような雨のイメージです。
仰ぎ見る天より舞いし花の雨
私は温かな春の雨を仰ぎ見るのが好きです。
雨粒も花びらのようにゆっくり落ちてくることがあるからです。
「風光る」というキラキラした季語もあります。
ブラッシングされた髪がサラサラと、
風にゆれる様子は、美しいものです。
黒き髪梳かして去りし風光る
髪を梳かして過ぎ去った風が
キラキラ光る感じを描きました。
風がキラキラするかどうかで、
自分の気持ちも分かる気がしたものです。
春には美しい季語が多くて、
俳句を作るのも楽しいものです。
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