文章を打つ / 星空をおもい浮かべながら
椎名林檎さんのカーネーションを聞きながら
早朝から文章を打っています。
まとまった文章が必要とされているからです。
泳ぐことと走ることの共通点が今は分かります。
サンケイエクスプレスのコラムも2年以上書いてきました。
短い区切りの文章を、定期的に作り続けることは
良いリズムになりました。
長く、決まった動作をすること。
文章を打つことも運動も今では同じものに思えるようになりました。
脳の中で同じ部分が、冴えて活性化する。
長い文章を打っているときに、
私は長い距離泳いでいる気持ちになります。
水の音だけを聴いて何時までもゆっくり泳いでいると、
苦しまずに、このまま魚になってしまうかもしれないという
不思議な気持ちになります。
先日は星空を見ながら、20kmを歩いてみました。
まだ寒いものの、
すでに桜のつぼみがつき始めていました。
星空も真冬の星座から春の星座に移動を始めています。
夜空の下で聞くこの曲は美しかった。
椎名林檎さんのカーネーションのプロモーションビデオ、PVは
今日はじめて見ました。
こんなにも星空があしらわれた
美しいものだとは思いませんでした。奇遇です。
本当に、ガイドは時々現れるものです。
青い夜空に黒のシルエットが綺麗です。
歌詞もとても良いです。
今はじっとつらさに耐えてかがんでいるけれども、
希望を捨ててはいない。
辛くても手を広げて風に身を任せて未来をつかもう、
といった歌詞です。
PVの冒頭で2001年宇宙の旅のモノリスのようなものが
星に刺ささったあと散っていきます。
モノリスは「メッセージ」なのではないかと思っています。
モノリスが砕けて星くずとなって、
地に降り注いで
輝くかけらがオーケストラとなって音楽を奏でる。
美しい歌い手がそれに従い
メッセージを歌う。
曲が終わり、
伝えるべきメッセージが終了すると
星は空に帰って行きます。
残されるのは沈黙と歌い手だけ。
オーケストラや仲間は宇宙へ帰って行きました。
次のメッセージがやってくるまで
夜空のもと、彼女の周りに沈黙は続きます。
彼女の最後の表情には、
不思議と寂しさは感じられません。
私達は、宴が終わり
ふと我に返ると独りであることに気づきます。
賑やかな大きな駅前を通過した後、
急に静かな道になりました。
星空のもと、
タリーズの温かいコーヒーを手に歩いている時に、
あるいは歩道橋の上で、
寂しくない豊かな独りの時間というものの存在を考えていました。
蛍が足元から舞い上がった星空の夜も、
同じ気持でした。
物質が無い宇宙を埋めるヒッグス粒子はエネルギーの塊です。
空間を励起すると物質に変わる。
そして物質はエネルギーとなり光に変わる。
エネルギーは空間を支える沈黙に帰っていく。
沈黙にこそ豊かさが眠っているのです。
沈黙の豊かさのメッセージを伝える
このPVは本当に素晴らしいものです。
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