さようならカバーヨ・ブランコ / Caballo Blanco
ベアフットランニングのきっかけとなった
カバーヨ・ブランコ(白い馬)こと
Micah Trueさんが亡くなられたようです。
BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族” クリストファー・マクドゥーガル 近藤 隆文 日本放送出版協会 2010-02-23 売り上げランキング : 1116 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
いつものスタイルで走りにいった先の砂漠で亡くなられたようです。
崖を普通に駆け下りることができるカバーヨ・ブランコに
足が痛くて息切れしてしまう大男のマクドゥーガルが会いに行き、
これまでの常識を否定したいランナーたちがメキシコの砂漠の渓谷に集まって、
原住民のララムリたちと高揚感の中で100km近いかけっこをするという
思わず引き込まれるお話です。
カバーヨ・ブランコの素性は最後の最後に明かされます。
人は真実を求めると、
禅の修行僧のような暮らしぶりと生き方になっていきます。
かつて豊かだった彼は全てを捨てて
粗末な石造りの家に住み、
トウモロコシと豆を主食にしていました。
そして、走り続けた。
魅力的な人々もそれに共感しレースがひらかれます。
どこかにカバーヨが居ると思って、
走っているプロやセミプロの方々もたくさんいることでしょう。
私は彼の節制した生き方とそこに集う人々の
このおはなしが大好きでした。
糖尿病ともうつとも痛風とも高血圧とも無縁の暮らしぶり。
風変わりな彼の生き方は、
人間が男女差なく走るための能力を持っているという新たな真実だけでなく、
「人は年老いるから走るのを止めるのではなく、
走るのをやめるから年老いるのだ」
ということをマクトゥーガルを通して著させました。
私は、この本を、生物進化学、解剖学、組織学や生化学に支えられた
人体生理学の本だと思って読み返しています。
人間の脳の機能は、走るという身体機能とつながりながら
発達したことにも触れられています。
カバーヨ・ブランコさんの偉業は永遠に輝き続けることでしょう。
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