O pastor / 羊飼いの詩
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今は、この曲を聞いて文章を打っています。
歌詞はこちらです。
だれもこの運命の輪から逃れられない
自分が運命の輪のどこにいるかはわからない
だれも
少年が羊飼いの詩を歌っていた
自分の夢のことを覚えていない
でも、想像の舟の火はまだ灯っている
私の夢は終わるまでまだ時間がある
私はまだ目覚めたくはない
目覚めてしまうと消えてしまう夢について歌っています
まだやるべきことが残っているから
想像の翼を羽ばたかせ続けたい
という風にも聞こえる詩です。
今朝はスターバックスのスマトラとともに
この曲を聞いていました。
ファドは日本に合うのではないかと思っています。
Ao largo ainda arde
A barca da fantasia
E o meu sonho acaba tarde
Deixa a alma de vigia
Ao largo ainda arde
A barca da fantasia
E o meu sonho acaba tarde
Acordar que eu no queria
という歌詞は
AEIOUのような韻を踏んでいて、音がリズムを刻みます。
英訳のページの下にMadredeusの人が、
この現実の世界において、
想像の翼を羽ばたかせることは、
不可能だったことを
日々のリアルなものに実現させることにつながる原動力である
と語っていたと記しています。
”an ode to the feeling of hope that lives in us”
この曲は私達に宿る希望という感覚への叙情詩 なのだと。
この曲は
想像力を失うことは希望を失うということなのだ
と伝えています。
曲名が 羊飼いの詩、
皆が忘れてしまう夢のなかで
少年が歌っていた羊飼いの詩
となっている理由はそこにあります。
どの人にも生まれてくる
羊飼いの詩を忘れてはいけないのだと。
冒頭の人生の輪の歌詞ところに子供の遊びが出てきます。
子供の頃はどの人も想像力が豊かです。
大人になってそれを失っていき、失速する。
よくできた歌詞です。
日本にはなかなかこういった
美しい韻をふんだ叙情ではない
人間の真実を明確にする
哲学的な大人の曲が生まれないのが
悲しいところです。
JEMのような若い女性が、
自分の言葉で可愛らしく
THEY を歌っているというのに。
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