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2012年6月

2012年6月29日 (金)

ヒドロキシ酪酸は主要経路 / ケトン体は主役

メタボリックシンドロームの解決のため、
エネルギー制限を行って脂肪代謝が促進するとと、
必ず「ケトン体」というものが上昇します。

ケトン体にはアセト酢酸やアセトン、ヒドロキシ酪酸がありますが、
主としてヒドロキシ酪酸がエネルギー源となります。

これまでの医学では、
「ケトン体が上昇するのはブドウ糖が足りない不健康な状態」
とされていました。

最近では、多くのヒドロキシ酪酸が健康なときにも常に血液中を流れていることに
注目が集まっています。
ヒドロキシ酪酸は単位重量あたりのエネルギーも大きく、
利用しやすいため、ブドウ糖よりも組織では使いやすいエネルギー源です。

血糖値が60から180mg/dlと変動するように、
ヒドロキシ酪酸も30μmolから1000μmol位を変動します。

私のヒドロキシ酪酸は300μmolぐらいで、
激しい糖質制限食の方よりは少なめで推移しています。
アセト酢酸はほとんど無いことをみると、
体は、糖新生で不足している分だけ
上手にヒドロキシ酪酸を作っていることがわかります。

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試しに、走る前のバナナや糖質ゼリーを摂取せずに
10km走ってみても何も変わらなかったので、
この距離だけの時には、今では水だけ飲んで走っています。

体脂肪が有り余っているメタボな状態であれば、
燃料(中性脂肪)は有り余っているので、
糖新生の酵素が誘導され、末梢でのヒドロキシ酪酸の利用が上手になっていれば
糖の補給が無いことは問題にならないわけです。

ただ、朝は脱水になっているので、
ネイサンに水をつめて走りながら
喉が渇く前にこまめに水を補給しています。
大量に飲んでから走るのは腹痛につながります。

世の中は動いています。
今は、ウエストやLDLコレステロールをメタボリックシンドロームの基準にしています。
そのうち、アディポサイトカイン量がそれに取って代わるかもしれません。
LDLや総コレステロールは結果に過ぎないからです。
犯人ではなさそうです。

「LDLが動脈硬化を促進する」のではなく、
「LDLが高くなる時の何かが動脈硬化を促進している」のかもしれません。
それは、アディポサイトカインかもしれないし、インスリン抵抗性かもしれないし、
グルコーススパイクかもしれませんし、ω3の不足なのかもしれません。

「ケトン体」も同じことです。
計測するから値がわかり、意味を生み出します。

今の走って泳いだあと診療するエネルギーを支えているのは、
ヒドロキシ酪酸が主で、ブドウ糖が従です。
日常生活に問題なく、採血もメタボの観点からは何ら問題ありません。

ヒドロキシ酪酸系は主要経路になり得るわけです。

2012年6月28日 (木)

水を備えよう

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備えあれば憂いなしです。
体に備えた脂肪は1g7キロカロリーあります。
通常の体脂肪率だと、ゆうに1月持つエネルギーを持っています。

大切なのは水です。

普段から運動量上昇のために少し持ち歩き、
家にはきちんと水を備えておくことにしましょう。

水があれば、何とかなります。

夏の猫 / 脳が大切 / 卵はコレステロールを上げない / ω3ダイエット

Chatdeete

朝、走っているときに神社の境内に
猫がいました。
夏の朝日は、くっきりと猫の影を
石畳に落とします。

途中、速度を少し上げたりして、
10kmのいつものコースを楽しめる様になってきました。
10年近く注力してきた魚油のω3、DHAやEPAも世の中に浸透してきているようです。処方の集中によって、EPAのお薬が品切れになってしまっています。

私は、脂質代謝異常の時には、すぐにスタチンを使わずに
魚介の多い地中海食や低炭水化物に食事を変えてみていただいています。
地中海食のω3は、脂質を燃やす作用があるからです。
また、スタチンにはポジティブなデータばかりではありません。

実際、私は卵を貴重なタンパク源としていて、
一日に1−2個、多いときには3つぐらい連日食べて、
チーズやバターを制限しなくても、
血清脂質はLDL99、中性脂肪81、総コレステロール199と
全然高くなりません。

炭水化物あまり取らなくても、血糖も80−90ぐらいで
低血糖にもなりません。
走る前に、糖が必要というのも伝説だと思っています。
糖新生の酵素が十分体に誘導されていれば、
糖は脂質やタンパク質から作ることができます。

人間の体はけなげにも、
得られたもので維持できるメカニズムを持っています。
血清脂質の悪化は、コレステロール摂取過多というより、
炭水化物を含むエネルギー摂取過多に依存することがよく分かります。

高コレステロール血症の場合、LDLが高いことも多く、
LDLは悪玉にされてしまいました。
本当は、LDLは悪玉ではなく組織にとっては良いエネルギー原なので、
高血糖のようにエネルギー収支の超過を意味しているに過ぎません。

極端なハナシをすれば、食べる脂質を減らさななくても、
エネルギー収支を改善させれば自然に下がります。
血液の脂質が高いのは、
必ずしも食べる脂質が多いからではありません。

メタボ対策やダイエットは脳が大切です。
脳に空腹を感じさせない、体の代謝経路を理解した
スマートな考え方や作戦が大切です。

2012年6月20日 (水)

合格した日 / セブン/イレブンさんから連絡いただいた日

今日は、お昼に検査があり、無事合格しました。
晴れて、クリニックは新しい組織に生まれ変わることになります。

昨日は、岩坪威教授(東京大学大学院医学系研究科 神経病理学分野)から、
ご連絡を頂戴することができました。
お言葉は家宝になります。

夕方、セブン/イレブンの
セブン アンド アイホールディングスさんの広報の方からも、
明るい声でうれしいご連絡がありました。

セブン・イレブンではなく、セブン/イレブンであることも教わりました。

昨夜は、嵐の中、話し合いを行いました。
おじさんたちが元気よく話しあうのは
湿度がなくカラッと晴れ晴れした感じでした。

今日からちょうど一週間前、13日水曜日、
水澤教授(東京医科歯科大学神経内科)にお話をお伺いしてから、
めまぐるしい1週間でした。
教授が新しいトビラをまた開けて下さいました。

世田谷にレシピを打ち合わせにいったり。
一日一日を大切にすることの重要さを知る週でした。

お会いした方々みなさんに、
じわっと感謝の気持を感じています。
本当にありがとうございます。

食事療法の進化 / レシピの進化

これまでクリニックでは、
メタボリックシンドロームの方に色々な食事、運動療法をお伝えし、
実践可能なものを継続して頂いて来ました。

その中でも、効果的なものが数年前から確立されてきていました。

流通している資材を用いて、患者さんにご説明していましたが、
どれもストライクのものがありませんでした。

今、懇意にさせているシェフの方と、
洗練されたレシピを話し合っています。
食事は生活に根付くものです。

新しい未来を拓くために、一歩ずつ進めていく必要が有ると思っています。

2012年6月12日 (火)

AUのインタビューがありました

今日、携帯電話のAUの携帯電話コンテンツのための
インタビューを受けました。

AUウーマンスタイルのトピックとして、
月末に配信される予定です。

昨日はとりあえずの文章のファイルをお送りし、
今日はAU、
明日は水澤教授にお会いする予定になっています。

明日の朝も走る予定にしています。

7月の学会のためのプレゼンファイルも作っています。
一つずつ丁寧に仕事をこなすことが
大切だと思っています。

2012年6月10日 (日)

クリニックでお仕事 / 京都から東京へ

今日は明け方5時半頃から
低周波の断続的な耳鳴りで目が覚めてしまいました。
早めに京都の仕事を切り上げてクリニックに戻って来ました。

もともと耳鳴りはあまりしません。

理論的ではないので、自分でも嫌になってしまうのですが、
小さな地震でも新幹線が止まったりすると戻れなくなって、
明日からの診療に差し支えるのが心配です。

終わらせるべき気がかりな仕事もひとつ残っていたので、
済ませることにしました。

東京が近づくと「帰ってきた」という感じがして、
良いものです。
新幹線や飛行機は、カンヅメになるのと
速い速度で移動している気持良さから
文字を打つ仕事をするには最適です。

今日の東京は晴れています。
京都で学んだことを明日から活かしたいと思っています。

2012年6月 9日 (土)

夕食のヒント / 京都で地中海

今、会議で京都に来ています。
夕食のために、刺身とソーセージを買いました。
Kyotosashimi
あぶった瀬戸内海のタコが入ったサラダと
山口県の新鮮なイカが入っている刺身です。

ソーセージの表示を見ると、水飴、でんぷんが混ざっています。
少量ですので、ちょうど良いと思いました。
きちんと千切り大根と、貴重なシソは食べることにしています。

横浜ロイヤルパークホテルでも学会の時に、
地中海食を再現してみました。

あれから、さらに道を極めつつある気がします。

Unichikin2_2 ローストしたチキンとウニをカルボナーラソースと
アレンジしたパスタです。
重要なのはチキンの量のほうが
圧倒的に多いということです。
魚じゃないけれども、好みのタイムで香りつけています。

ローストにはω3のシソ油を使っています。
加温しすぎなければ酸化は心配なく、
チキン自体の脂と馴染みの良いものです。
ω3は国立がん研究センターから肝臓がん予防の発表もありました。
(Consumption of n-3 Fatty Acids and Fish Reduces Risk of Hepatocellular Carcinoma.)

外来ではレシピまで紹介できないのが、
ちょっと残念なところです。
メタボ対策は決して辛いものではなく
マジックのようなものです。

2012年6月 7日 (木)

Asian Oceanian Congress of Neurology / メルボルンにいる教授

Aocn 今、私の教授、水澤先生はメルボルンにいます。

Asian Oceanian Congress of Neurology(AOCN)という
2012年6月4日から8日にかけてオーストラリア、メルボルン
で開催されている学会に出席されるためです。
日本の神経内科学は進んでいて、
色々な画期的な発表を続けています。

それを受けて、日本神経学会代表理事でもある水澤先生を筆頭に、
日本神経学会は、2017年のWorld Congress of Neurology (WCN)の
日本開催を誘致しています。

世界中の神経専門医が日本に集まるかもしれないという
大変なお仕事です。

教授にメールしたところ、メルボルンにいるとのご返事が帰って来ました。
そこで、今日 はた、とAOCNのことを思い出しました。
間抜けなことに、本の執筆やレセプト提出の作業に追われていて、
すっかり忘れてしまっていました。

水澤先生と親しい東大の金沢一郎先生や辻省次先生が
WCNの講話をされていたことも思い出しました。

この日程では海外にはいけないな・・・
と昨年末、残念に思ったことを思い出しました。
先月の神経学会総会も、東京だったからこそ
大切なお話をお伺いしてその足で診療に当たることができました。

クリニックは5日から10日の間に、
前月の保険書類をそろえて提出しなくてはならないため、
事務さんも大忙しですし、私も動くことができません。
昨日やっと先月分を終了しました。

今週末は京都へ疼痛緩和治療のための勉強のため
大きな会合に行く予定です。

自分の教授がメルボルンで活躍しているというのをお伺いするのは、
とても嬉しいものです。
帰国されたらお会いすることにしています。

教授のオーバーワークはいつも心配です。

2012年6月 6日 (水)

新しい本の文章 / 京都、鳥取、未来 / 自分でまとめる

未来への布石のための文章を書き終えました。

ちょうど、私達のチームに「碧桜」(へきおう)という名前が
認可された週でもありました。

美しい日本の青い海を見晴らす
小高い丘の上の風にそよぐ桜の花。
花弁が海に向かって舞っていきます。

それが僕達スタッフのチームの名前です。
未来の相談のために、
東京医科歯科大学に伺うことにもしております。

神経内科学会、日本医学会と外側の枠は違えども、
仲良しの先生たちは縦横無尽に活躍されております。
銀座の水谷先生は美容界で活躍されていますし。

ゆっくり確実に。
今週末は京都に招待され、また、
脳の生理学の先生方と意見を交換してくる予定です。
宿泊するホテルでバタフライできるようにして手配しました。
早朝泳いだあと、講演会というベストコンディションが整えそうです。

横浜のアマージの全国調査の発表もでもそうだったので、よかった。

泳いだ後の発表はセロト二ンがいっぱいです。

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2012年6月 4日 (月)

クリニックの新しい始まり / 文章のしあげ

先週から今週にかけて、書類が沢山ありました。
5月28日がクリニックの新しい始まりでした。
新しくなっても、見た目は変わらないけれども。

今日は、朗報がいくつか届きました。

大きな会社からも良いご連絡を頂きました。
新潟にはお便りを書きました。

その日の仕事はその日のうちに。

吉澤さん、三田さん、そして
神子さんありがとうございます。

これからも数多く手続きが残っていますが、
1つずつやっていこうと思っています。

久しぶりに大きな文章の仕上げに取り掛かっていて、
ガッツリした仕事になっています。
長距離を走っている時の感覚と似ています。
サッカーの試合のように、
集中力を途切れさせないようにすることが重要だと思っています。

こういった時には、もう音楽は聞こえないので、
無音で作業しています。
言葉や文章を選んでいると、刃物を研ぐような感覚になります。

2012年6月 3日 (日)

長い文章を仕上げる / Sting mad about you


休日ならではの幾つかの仕事も終えて、
今、長い文章の仕上げに入っています。

スティングのMad about youのこのバージョンは、
ドラの音とリラックスしたスティングの出だしが素晴らしい。

Though all my kingdoms turn to sand and fall into the sea
I'm mad about you, I'm mad about you

僕は月明かりのなか一人で歩いている
僕の王国が砂漠や海底に沈んだとしても、
君に夢中なんだ

And from the dark secluded valleys
I heard the ancient songs of sadness
But every step I thought of you
Every footstep only you
Every star a grain of sand The leavings of a dried up ocean
Tell me, how much longer, How much longer ?

真っ暗な谷底から悲しい古い歌が聞こえてくる
君を想いながら一歩ずつあるいている
空に輝く星屑も、干上がった海の砂のようだ
教えてくれ、どんだけ続くんだこの孤独は・・・

It would make a prison of my life
If you became another's wife
With every prison blown to dust
My enemies walk free
I'm mad about you, I'm mad about you

And though you hold the keys to ruin of everything I see
With every prison blown to dust
My enemies walk free
Though all my kingdoms turn to sand and fall into the sea
I'm mad about you, I'm mad about you

僕の敵たちをとじこ込めている牢屋が灰燼に帰して
(全方向を敵に囲まれて絶体絶命の状況で)
僕は人生の囚人になる

たとえ君が僕のすべてをゼロに帰す鍵を持っていたとしても、
僕の敵たちを閉じ込めている牢屋が灰燼に帰して、
(全方向を敵に囲まれて絶体絶命の状況だったとしても)
僕は君に夢中なんだ・・・

夜空の星と、海の底の砂の対比、
自分の王国が砂漠(土)や海(水)に沈む対比、
自分の心が相手のために牢屋にとらわれている暗喩。

スティングの詩の美しさ全開です。
ドラの音を聞きながら、集中して仕事を終えようとしています。

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