失っていくもの / 萌芽の未来 / 先生、安らかに
先週から身の回りのものが立て続けに壊れていきました。
パソコンのハードディスクのクラッシュに始まり、アイチケットが動かなくなりました。よくみてみると無線LANハブの不調でした。バックアップのWIMAXの携帯ルーターが同時に壊れるという偶然。
極めつけは、故障した事をみたことがないマウスまで壊れました。靴底ははがれ、直すために預けたのに、別なところが手直しされるというハプニングも重なり、なにか嵐の中にいる気分でした。
さらに、年末の忙しい時期の取材から起こしていただいた文章を校正したのですが、実は最初から字余りだったので、全面的に書き直してほしいという「オチ」までつきました。昨日じゅうに字数を半量に減らして終了しました。
こうした一つ一つのトラブルは冷静に対処することが重要で、それぞれブラッシュアップすることに意味があるはずです。携帯電話キャリアのルーターは修理に出し、マウスはとても良いものに出会えました。少しクリニックのシステムも変更し、整理して新しいものに変えました。ずっと快適になりました。
そんなさなかの今朝、大切な大先輩の訃報をいただきました。
彼は私にたくさんのものを見せてくださいました。
本当に立派な方でした。
考えると涙が流れます。
書き直した文章の中に「記憶に残るエピソード」という章立てがあり、そのときに先生の事を繰り返し思い出していました。
先週、今週の様々なものを失い、新しいシステムを立ち上げていったのは何かの偶然なのかも知れません。
厳しかったけれども、励ましつづけてくれた彼が、いつも傍にいてくれるような気持ちがします。
「大和田くん、前のものを練り直して化粧直しをするような作業は陳腐で怠け者だ。つらくっても感性に従って全く新しいものを作り続けなくっちゃだめだ。未来を切り開く鋭さが必要なんだよ。その輝きが人々を感動させるんだ。」
いつも、そうおっしゃっていました。
失われたものの大きさを受け止め、それに少しでも恩返しできる様に全力で仕事に当たっていきたいと思っています。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
この訃報はこたえます。
クリニックのBGMはショパンを繰り返し流すことにしました。
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