堀江社長と再会 / 進化したチタン
チタンの職人、堀江社長さんがいらっしゃいました。何年も風雪に耐えて変色しないクリニックの看板を作ってくださった方です。
新潟燕三条のチタンのHORIEの堀江さんはチタンを
「朱鷺色」に発色させることができます。
チタンは酸化チタンの透明な膜を重ねることにより、表面で光が回折して色が付いているように見えます。ですから、色を塗っているのではなく、チタンそのものが発色するようになります。安定した酸化皮膜による「発色」なので、一切塗料は使っていません。
回折が変化する曲面は美しい玉虫色になります。
しかも、切断、溶接もお手の物で、融点が高く硬いチタンなのに、ステンレスのように加工してしまいます。薄くと軽く、金属とは思えないやさしい手触りです。
久しぶりにお元気そうな姿を拝見しました。
百貨店で高級タンブラーなどが置かれているそうです。
彼が作っているのだと思うと感激ひとしおです。
朱鷺色は本当に美しい。
鉛色のチタンを安定して再現性良く均一に発色させたり、表面をつや消し、つやありを自在にコントロールしたり、溶接を完璧にすることは、本当は一つ一つ大変なことです。
今では色のついたつや消しの上に、つや有りで絵を描くこともできるようになりました。表面加工を何重にも繰り返して、最終的な図案の色になるようにコントロールしている。
必要な技術をすべて統合して、遥か先に進化させました。
不況の間も開発を続けた堀江社長は、
新しいチタン食器時代の寵児へと蘇りました。
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