第一回の日本でのGOEDの会合は、
我々は海から進化し、海にそって移動していったという生き物としての「ヒト」のありかたの美しいプレゼンからはじまりました。
赤ちゃんのころから海に適応出来ます。
目を開けてうれしそうな赤ちゃんの映像。
シアーズ先生は、魚を縄につないで歩く人の姿を、古代遺跡の壁画を示しながら説明されました。
ω3(オメガスリー)は人々のカラダを内側から支えるという事をお話しされました。
ついで、クロフォード先生からは、人類の進化とω3の深い関係をしめされました。
脳と脳の延長線上にある眼、特に網膜にはω3が多く含有されていて、それはなんと、古代生物から共通とのことでした。脂質は細胞膜を作る重要なエレメントであり、ω3が最適な脂質だったのではないかとのことでした。
クロフォード先生は、日本人のお母さんの母乳にω3のDHAが豊富であることを初めて報告されました。DHAが豊かであると、頭脳明晰になるではないかというDHAと脳の関係についての嚆矢になる報告でした。
オーガナイザーのアダムさんからは、DHAやEPAを豊富に供給していくにあたって、魚資源の事を考える必要があると発表されていました。
藻類、オキアミなどの動物プランクトンからのω3の供給の可能性について言及されていました。
トップ企業やプレスの方も詰めかけており、会場は満席でした。
その後、それぞれの先生方と歓談させて頂きました。
マルハニチロのDHA抽出部隊の方々も楽しそうです。
EPA抽出のためにアンチョベータ類の枯渇が問題になっています。彼らはそれらの魚ではないものからリサーラを作り出していて、魚資源の節約の上でも大きく貢献しています。
教科書や論文を書かれている先生方と、直にお話しできたのは、とても有意義なことでした。
お二方ともスマートブレインです。
シアーズ先生は、左手でお箸がつかえるのも、ω3の脳への効果だと笑われていました。
本当に上手。
味の素の方々と、お世話になっているアミノバイタルやカプシエイトの話で盛り上がりました。
DSMの方からは、タンクでDHAを合成する藻類の話をお伺いしました。こういったDHAの安定供給は今後増えていくものと思われます。
GOEDはきちんとしたサイエンスに基づいた会合で、たくさんの人々ともお会いできて、とても有意義でした。グローバルニュートリショングループさん のご尽力でもあります。
TV-TV-講演会-国際会議と順調に今週の予定を全力でこなしてきました。
今日の日経さんの取材で、今週は一段落になります。
味の素、DSMの元気な皆さん、またお会いしましょう。