忙しい時こそ走る / 魂を取り戻す作業
どの人も同じ時間を過ごしています。
先週末は、神経学会総会で発表した講演会を論文化する作業におわれてしまいました。少し前にメールで依頼を頂いたものでした。
和文要旨ー和文本文2000字ー英文要旨をアップロード。
パワーポイントでお示しした内容を、一つずつ論文化する作業は予想以上の作業量。英文要旨も含め、字数制限を考えながら作る必要があります。引用論文を読みなおしたりして点検して記載するだけの作業なのに、土曜の午後、日曜の午前中を費やしてしまいました。ちょっと冴えない。
本来であれば、そのあと8000字依頼原稿の半分ほどを仕上げたかったのですが、
章立てだけで終わってしまいました。書き方としては新書と同じ。
もう一つ大きな依頼原稿は、診療中の空き時間に少しずつ先頭からつづっていく別な書き方を取っています。『ベタ書き』と勝手に読んでいるものです。散文調。
作家さんは一日に30(12000字)枚書かれるので、屁みたいな作業。冴えない人間は、相対的に小さな作業を大げさに感じます。
ウィークデイはレセプト点検に追われています。
こういった時には、油断すると逆に仕事に飲み込まれてしまう。
そういった時は、まず天をあおぎ、仕事に感謝。深呼吸。そして、走る。
実際、英文要旨をなんとか書き終わえて、夕方、走りに行きました。
夕方の風は気持ちよく、焦る心が鎮まっていきました。
落ち着きをとりもどし、依頼原稿の一つの章立てを終える事ができました。
章立てができさえすれば、ストーリーをつむげる。
走るというのは、魂を取り戻す能動的な作業。
自分を取り戻して、診療にあたっていた翌日の月曜日、本当は夜の予定だった製薬メーカーさんからの講演会の依頼の訪問を、予想外の昼休み時間に突然いただきました。
前日走って自分を取り戻していてよかった。
同時刻の電話取材は彼らに目立たないように先方にメールをお送りして、ちょっと遅らせるアレンジメント。今でも13時43分の壁時計を思い出します。
両者とも無事終了。数分違いののニアミス。
突然訪問してきた彼らに、適当に休んでいる昼休みと思ってもらえたなら大成功です。
決して仕事には飲み込まれない、しなやかさを持つこと。焦っても始まりません。
今月末には埼玉大学教育学部附属中学校での楽しみな講演会も控えています。移動中の飛行機の機内でプレゼンファイルを作る予定にしています。未来の仕事の割り振りも重要。
ベッドコントロールして外来を行い、学生さんを教えながら実験を並行していた医科歯科大学の時と同じ忙しさに比べればマシです。医局の先生方の苦労が忍ばれます。今日の日のための鍛錬だったのだと思う。
AJINOMOTOさんでの講演会の後、富山に弾丸で行った講演会が懐かしい。翌朝、羽田から走って、診療に間に合いました。今日は4kmランー1000500mスイムー4kmランのあとで診療に向かう予定にしています。昨日は、コラムの上梓、レセプトのアップロードを終えました。ひとつずつ。
自分を取り戻して、順番立てて準備して、飲み込まれないこと。仕事は、終わりそうなものから、できるだけ早めに終わらせること。日々の作業はたくさんのことを教えてくれます。
今は繰り返し、さよなら2001年を聞いています。
朝日がのぼるころ、街を走り抜けるBGMには最適。
今日、よりよい仕事をするために、魂を落ち着かせるために。
走ることは、心を鎮めます。
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