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2013年8月 8日 (木)

原著で楽しむ 「Why Nations Fail」1 / 「国家はなぜ衰退するのか」の原著

Why Nations Fail: The Origins of Power, Prosperity and Poverty Why Nations Fail: The Origins of Power, Prosperity and Poverty
Daron Acemoglu James A. Robinson

Profile Books Ltd  2013-02-07
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訳本には、
「安全な私有財産権が重要なのは、そうした権利を持つ人しか、投資しようとか生産性を向上させようなどとは思わないからだ。」
といった文章が登場します。きっと、これは、
「安全な私有財産権は、その権利を持ちえた人だけしか投資や生産性向上を目指さないので(国家の進歩には不可欠で)重要なものだ。」なのだろうな、と考えます。

「だが、韓国や合衆国が包括的な経済制度を持つわけを理解する鍵は、多元的な政治制度だけではなく、十分に中央集権化された強力な国家にもある。」
では、鍵は・・・、国家にもある。といった主語述語の呼応が難しい。

たぶん、これは、
「だが、韓国や合衆国が包括的な経済制度を持つわけを理解する鍵は、多元的な政治制度に加えて、十分に中央集権化された強力な国家(の姿)にも存在する。」と、言い換えてもらえると、「鍵は・・・、に存在する。」になって、私の脳にすんなりと入ります。
多元性に加えて、国民の求心力を持つ国家像も重要という文章ですが、ちょっと考えながら読まなくてはなりません。

原著で確認しようと思っています。届くのが楽しみ。

けれども、難しい単語を辞書無しで読めるのは訳者の方のご苦労のおかげであると感謝しています。後の文章を手がかりに、ゆっくり手前の文章を読みなおしています。ゆっくり読めば良いだけです。
AMAZONの評判を見て原著も取り寄せて見ることにしました。経済の分野なので、また、きっと読めないだろうなぁ。原著を参考にしながら訳書をのんびり読むのも良いものです。

しっくりこない「包括的な経済制度」という言葉は、原著ではどんなタームが用いられているのか、楽しみです。ウエブでもみかけない。

ちなみに原題は、『Why Nations Fail』です。『国家はなぜ衰退するのか』の衰退と言った言葉は入っていません。FAILです。失敗するといった意味。
『いろいろな国家たちが失敗してきた理由』とか、『国家が選択を誤る理由』かなぁ。なんとなく、出だしを読む限り、この本は「為政者が政治の選択を間違えてしまうために国が貧しくなって不幸になる」といった内容のような気がします。
人間の持つ習性から、支配者は国全体が豊かになるより、自分の懐を肥やす事を考えてしまう。その結果、国家として成り立たなくなる。
選択の誤りによって、衰退する、みたいな漸減ではなく、突然の終了も含んでいる気がする。原著を読んで考えたい。読み終わると、自分用の良い題名が思いつくものです。

ラジオで、「英語で読む村上春樹」を聞いていましたが、違う言語に直すのはどんなにか難しい作業なのだろうと、苦労が忍ばれます。楽をさせていただいているので、ちょっとの苦労は耐えなくては。

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