蝶と黒い鳥のいる午睡 / コンテストのための下絵
コンテストのための下絵を書いていました。
なかなか進まない。いっぱい紙と黒鉛を無駄にしました。時間との戦い。デジタルなんかで解決できない。
望む曲線はストイック。重心がなかなか現れない。
イメージは降りてくるまで時間がかかります。走ったり、泳いだり、診療している僕の脳内で何らかのプロセスをしている。
蝶も鳥も風に舞うような弱い生き物でなく、未来を自力で飛ぶ。
人がなんていうかなんて、関係なく、力強く生き抜く。
日高先生は、蝶は蝶の目と脳で考えていることを教えてくれました。温度を感じ、樹々の匂いを嗅ぎ分け、力強く生き続ける。生まれながらの優等生。僕らには見えない紫外線を見て、わずかな温度変化を感じる。人が届かないはるか上空を飛び、海を超える。
いきものの形や命の推進力を絵に繋ぎ止める試みを続けています。
文章でも。少しずつ。
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