羊の海音 / ひつじ雲
今日は完璧な羊のぬいぐるみに出会った日でした。
帽子が海辺のカフェの色で、波の音に耳を澄ませているようにも、眠っているようにも見えるので、「海音(うみね)」と名づけました。バックは藍染めのカエル。
全体像はこんな感じ。耳の大きさのバランスよし。手足の長さも。手触りは、ウールより柔らかいマイクロファイバーな感じ。パーフェクト。実物に触れないとわからないクオリア。
陽の光。青リボンと帽子の色が、海辺の古い青ペンキの上の白い塗装を思わせます。AFTERNOON TEAのものは、計算されつくされています。SEA-DRAGONの金縁グラスにもやられました。
おしりの曲がり。小さな子供をだっこしたときのような立体的なまるさ。 リボンの色は水色よりも少し緑がかった清潔な色。
今日は秋晴れ。
バタフライを含めて2000mぐらい泳ぎました。泳いでいる水音の中で「環世界」のことを考え続けていました。RUNは10km。
美しい秋空。
羊の群れのようなくっきりした雲がゆっくり流れます。
ひつじ雲 君の拍動 海音をや 優仁
そんな句が浮かびました。
日も長くなりました。
いろんなお医者さんがいて、それぞれのお医者さんはきっと違うものを見続けている。動物にも植物にもバクテリアにも、それぞれの「環世界」があることでしょう。
宇咲冬男先生からは、「俳句は散文にしてはダメだ。心象をキラキラした宝石のようなものに結晶化すること。」と叱られ続けました。
君の声 海の音に消され ひつじ雲 ではゼッタイ失格。
添削してくださる先生はもういません。
防波堤にすわって空を見上げる若者。
近くには白い灯台。中はらせん階段で登ることができる小さな灯台。
彼らはひつじ雲を見ている。
彼女は何かを語っていても、ところどころ海の音で聞こえない。
手のひらのぬくもりがあれば、声が聞き取れなくても大丈夫。
拍動を伝える手をつなぎ続けていることに彼女の意志を感じる。時空を超えて嵐を乗り越えていく。彼らは、ただ空と海を見ている。
秋のひつじ雲が彼らをつなぐ。
久しぶりのOFFの日に宝物を見つけました。
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