蝶が羽ばたくために / 下塗り
蝶が大海原の上を羽ばたく絵と、
鳥が銀河を見上げる絵を描いています。
診療が終わって、事務作業を終えた後のわずかな時間が勝負。
今回は、下絵が重要。ステージの舞台を作るのに似ています。油絵は重ねて描いていくので、ちょっと違うイメージ。車にイーゼルを乗せて、福島の田舎に青空に映える柿の木の油絵を描きに言ったことを思い出します。
水面ギリギリのところを魚が泳ぐモチーフ。
仲良く沢山泳いでいる姿を模式化。
その上を鮮やかな蝶が羽ばたけると良いのですが。
色の調子を見ながら描き進めています。
植物は近所のお家の植物を写真に撮影して、葉の形やつき方、ツル科なのに天空に伸びる感じを分析しています。
秋の路上はよく見ると、虫や鳥の死骸が落ちています。
狩られたカナブンも、狩る側のスズメバチも。夏の命と繁殖をかけた戦いの後。スズメガの空の蛹も落ちていたりします。
そのまま朽ちているものもあるし、潰されてアスファルトや地面の上で始祖鳥の化石のようになっているものも。羽や模様が鮮やかに残されていることもあります。
新しい描き方をトライして編み出しつつあります。
真っ白な冬の粉雪の中で、彼らの残した色が透明に結晶化して
天空に青く立ち上るような絵を、今年の冬は描きたいと思っています。
また、無事新しい命になって生き返ることを願って。
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「11.絵/詩/俳句/芸術」カテゴリの記事
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