虫えい / クヌギの葉の裏に
クヌギの葉の裏にたくさんの実のようなコブのようなものがついていました。葉が傷んでいて、枯れかかっているので、明らかに何らかの寄生。
細菌か、ウイルス、真菌かもと思っていましたが、なんとタマバチという小さな蜂によるものでした。
この無数にある球形のものは、「虫えい」、Gallと呼ばれるものでした。虫えいは、生薬などにも使われているとのこと。
胆嚢をgall bladderというので、なじみ深い単語。
初夏に羽化した雌雄のクヌギハケタマバチが葉に卵を産み付けて、虫えいができるとのこと。虫えいの中で育って春に飛び立つときには雌だけいになります。
雌のみの単性生殖で春に生み付けられた卵は、クヌギ ハナカイメン フシという別な形の虫えいを作ります。そこからまた、雌雄のタマバチが生まれる。
両性生殖と単性生殖を半期ごとにくりかえしていて、それぞれ違う虫えいをつくるとのこと。
今目にしている、小さなドングリみたいな虫えいは、両生生殖のものです。
調べてみるとおもしろいものです。
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