冷静と情熱のあいだ / メキシコの場末の風景 / 目をつむると見えるもの
葉加瀬太郎さんの大好きな『冷静と情熱のあいだ』をモチベーションを上げるときにリピートして聴いています。
そのなとき、高校生のこの演奏を聴くことが時々。
荒削りで、メキシコに行ってテキーラをお願いしたらマスターが弾いてくれそうな感じがなんともいえない。目をつむると見えるものがあります。
風景は、全て脳がつくりだすもの。
自分の脳が勝手にコントロールして、僕らにもたらしくれるもの。
冬男先生や先人たちの作った宇宙に、僕は星を打ち上げ続けたい。荒廃した東京の片隅からでも、人々の心に花火はあげられるはず。その花火には経費も、税金の横取りもなく。
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いつからか、人々は人間が動物の延長線上にいることを忘れてしまった。哲学者すら『それが人間にいみがあるのか』なんて言いはじめてしまった。人間が特別と思い始めてしまった時点で、『落第』。おしまい。
哲学者は、もっとも広い世界を見ていたはずなのに、なんと、最も井の中の蛙だった。そして、本能に従った人々が未来を作った。哲学者にも本能が宿っていたのに。不思議な矛盾。いらない論理。
光と暖かさを望むミドリムシ、好きな環境に身を置くミミズから、両生類、鳥類、哺乳類すべての脳が繋がっていることが明らかにされつつある。
それを僕から救ったのは、たぶん奥田民生と小山田圭吾。何なんだろう彼らは。そうやって、正しいものを示していくんだろうと思う。
ウエブで、人々の脳がつながってしまいつつある。IIoTのItに人々の脳が接続された未来。
技術の進歩で、脳の活動;本能とよべるものが、表現型を超えてダイレクトに人々をつなぐ世界がもうすぐ来ている。目で見た直観なんて古いことを超えて、新しい感性が脳にやってきたときに、現在の哲学が耐えるすべはない。
動物たちと、僕らの脳が繋がるかもしれない。シロクマが見る風景、フクロウが見る風景、それらが僕らの脳に映し出される。現在の、動物行動学を否定した哲学はそれに耐えられない。
アスカを見ていると、女子と男子は乗り物が違うだけかもしれない。それも動物行動学。哲学に男女差は存在しない。それを超越したヘーゲル的な考えも存在しない。脳を分析できるようになった今、物理学的にアクセスしない以上は未来が見えない世界になりつつある。
人間の脳を生き物として分析してきた禅は、耐えられる。マインドフルネスは、方法論で終わるなら、耐えられない。深淵をまどろう人々は、そのまま行き続けられる。結論はない。
茂木健一郎さんのフローを制御する論理は、その端緒。
モーツアルトやゲーテのころから、正しいものはマスではなく、それぞれの人に宿っていることに回帰している。生き物を理解するのではなく、感じ続けられる人々は素晴らしい。
セロ弾きを尊敬もその一人。
僕は、音楽は何もできないけれど、ひとつずつ。みんなの役に立てるように、ひとつずつ。
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