第14回日本臨床栄養大連合大会 / シンポジストとして / その1
10月8日日帰りで大阪にプレゼンのために伺ってきました。
第14回日本臨床栄養協会・学会 大連合大会です。
管理栄養士さんが、栄養運動指導には不可欠であることや実際の栄養指導で復活された方のクリニックの実例をご説明しました。
神経内科医は、糖尿病や高血圧がリスクを高める認知症や、脳血管障害を拝見していますし、ロコモティブ症候群やリハビリテーション、在宅医療までカバーしています。もっともっと多くの有能な神経内科医が、栄養の分野に来ていただけるよう色々な機会を捉えて説明しています。水澤英洋先生や、横田隆徳先生も賛同してくださっています。
古畑先生が画を書き、早川先生のパワフルな尽力で始動した臨床で活躍できるようにする、スキルアップセミナーを数年にわたりお手伝いしています。臨床で働けるようにスキルアップした管理栄養士さんは、栄養相談専門士(LENC)として現場で活躍されています。
前田先生からは、栄養相談とともにアロマセラピーやYOGAを組み合わせた、ホリスティック医療やiPADを使った未来型医療の説明。栄養は日常のことなので、患者さんを包み込むような医療は新しいカタチ。
多田先生からは、様々な医療機関や医師会で利用できる管理栄養士さんのシステムづくりについてお話がありました。管理栄養士さんの能力を活用する一つの良い方法です。
多田先生は、重要なお話をされていました。『病態診断』と『栄養診断』についてです。病態診断は、私達医師たちが頭を絞って患者さん方の病気の状態を診断するメソッド。栄養診断は、管理栄養士さんが患者さんの栄養学的側面からアセスメントするメソッド。
病態診断のもとに栄養診断がなされないで暴走してしまうと、却って患者さんに不利益がもたらされることを危惧されていました。私は医師だからではなく、本当にそう思います。
栄養の世界は、玉石混交。医師にも色々な方がいらっしゃいますが、患者さんの健康を第一に思っていることや、臨床訓練を何年も積んで来たということからある程度の質が担保されています。
ですから、「医師が責任持って行っている『病態診断』のもとに集って栄養管理するべく手を携えて一緒に患者さんに向かおう」という多田先生のメッセージはとても重要なもの。
看護診断にも栄養診断にも、リハビリテーションや臨床工学士のスタッフの方々にも診断があり、アセスメントがあります。それぞれの専門家は、それぞれの気持ちで患者さんを見ている。
それらは、統合されて患者さんが幸せになるようなベクトルに向いています。それがチーム医療。多田先生は、その中の医師と管理栄養士さんの関係についての軸足を述べられました。
建築物と一緒です。設計者、デザイナー、土木関係者、実際に建築される方、ソフトウエアの人たち・・・同じベクトルを向かなければ、何も作り上げられない。
多田先生の講演会は、500人規模の大会場でも、いつも立ち見。栄養学の重鎮の先生は、おっしゃることの重さと意味と言葉が拓く未来が違います。
つづく・・・
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