近赤外線でがん治療 / フタロシアニンブルー
フタロシアニン・ブルー はプルシアンブルーとともに、画を描く時によく使っていました。深みのある青でありながら、紫色が混じらない純粋な深い海の青のような透明感があります。
分子構造は、美しい対称型をしています。
中心部分に金属が入り込み、キレートをつくるとのこと。
青色をしているということは、赤色を反射しないということです。
日本人の科学者である小林久隆先生が、あらかじめフタロシアニンブルーでマーキングした抗体をガンと結合させておいて、近赤外線で熱破壊する、という新たながん治療に成功したという報道がありました。
近赤外線は、光の仲間。
『がんの光療法』といった、第4の選択肢になりそうです。
新しいテクノロジーには、目をみはるものがあります。
私は、朝のランニングをしてから、診療。世界の片隅で一歩ずつ。
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